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どうも、前回の更新でももクロセルフカバーアルバム収録曲10曲予想をやったハトヤ(ファンクラブ加入年数10年)です。これを書いている時点で9曲まで収録曲が発表されているのですが、なんと1曲もまだ当たってません。狙いこそ悪くないのですが、悉く裏に裏に入っていきます。選ばれている曲が「そんなの予想つかないよ」ではなく、「まあこれは妥当か」という曲目ばかりなのもまた怖い。全曲外したとなればこれはもうモノノフ引退です。そんな内心ザワザワしている自分が、今そのこと以上ザワザワしているCMがユニクロのCMですね。

 

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綾瀬はるかユニクロの製品であるブラトップを着てホームパーティーやってるCMです。綾瀬のナイスバディを合法的にいやらしい目で見ることができるという、この世の至福を詰め込んだようなCMですが、そんなのんきなことを言っていていいのかと思うのですね。これは危ないです。

 

 

綾瀬がCM中で行っているホームパーティーは何の集まりなのか。これが気になる。

 

 

CMで行われているパーティーの99%は「なんだかよく分からない集まり」なのは自分でもわかっているのですが、このホームパーティーはそれらに輪をかけて謎です。まず集まった女性が全員ブラトップで集まっていますから「ブラトップ縛りの集まり」であることは疑いようがありません。これで「申し合わせしなかったけどたまたま全員がブラトップ着てきた」なんてことを言ってきた日にはユニクロの前に街宣車が並ぶのも時間の問題なのですが、さすがにそんなことは言わないだろう。そもそもそういうコンセプトでCM作ってるもんね。CM中にもあるようにブラトップは「締め付けない」わけですけども、ブラトップ縛りという締め付けはあるじゃないか、と。怖いのはそこじゃない。

 

これがね、綾瀬はるかと同年代の女性が集まってホームパーティーやってたら自分としては何も違和感はなかったと思うのです。しかしね、綾瀬はるかは言うてももう38歳なのです。3月末に38歳になったばかりです。いくら綾瀬はるかが見た目若くてキレイでナイスバディであるとはいえ、38歳なのですよ。それが一緒にパーティーを行っている女性たちは、まあおそらく20代。となれば綾瀬と同年代の女性ではありません。

 

では綾瀬が行っているホームパーティーは「綾瀬(先輩)と後輩女子」の集まりにでもなるのだろうか。確かに綾瀬はCM中で「パクチーとってきて」と若者女子に指示を出している。これはパーティーの主催者であれば自然な流れでもあるんだが、となると綾瀬を慕う後輩女子が綾瀬家でパーティー。んまあ分からんではない。

 

しかし、ここで引っかかるのは「これはブラトップパーティーである」ということ。後輩女子が先輩の家でパーティーやるのにノリノリなのはおそらく「あること」だろう(自分は女子でもなければそんな経験もないので本当に「あること」は分からないけども)。だが、そこに「じゃあこのパーティーはブラトップ縛りね」と綾瀬先輩のお達しが出たとする。こんなにノリノリで騒げるか?

 

自分が後輩なら「なんかあの先輩、自分が美人でスタイルいいからって私たちにもブラトップ縛り強要してきたんだけど、マジウザくない?」って100%言う。確かに出てくる後輩女子も皆スタイルが良いのだけども、相手は天下の綾瀬はるか。そんな綾瀬パイセンが無邪気にそんなパーティーを仕掛けてきたら、そりゃあイヤミの一つも言いたくなる。少なくともあんなに皆楽しそうにパーティーなんかできない。綾瀬のいないところで皿の一枚でもわざと割るってもんである。にもかかわらず、このCMは終始楽しい雰囲気が流れている。おかしい。何かがおかしい。

 

この謎を解決してくれたのが、BGMの存在だ。

 

本当は影で罵詈雑言が飛び交っていてもおかしくはない「ナイスバディ先輩のブラトップ共用ホームパーティー」がなぜかしら楽しく見える空間に仕上がっているのはなぜか。それはもうひとえにBGMが軽快すぎるからだ。ここんところのユニクロ桑田佳祐の曲が使われている。今回の使用曲は桑田のソロデビューシングルでもある「悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE)」である。

 

悲しい気持ち、だと?

 

自分はこの悲痛なメッセージを見逃すところだったのだ。そう、軽快なミュージックも楽しそうなパーティーも全てはまやかし。全ては「悲しい気持ち」なのだ。先ほどから述べているように、謎のブラトップホームパーティーに参加させられている後輩女どもは言うまでもなく「なんでこんな集まりに出なきゃいけないんだ」という「悲しい気持ち」を抱えている。しかしおくびにも出さない、出せないところが余計に悲しい。

 

では綾瀬はるかはどうか。パーティーを主催している側に悲しいことなんてない。果たして本当にそうだろうか。CMの企画とはいえ、もう40も目の前に迫っているのに若者に混じって乳をアピールした服を着させられ、偽物の若さを演出させられているのだ。これが悲しくないなんてことはあるだろうか。いや、絶対に「悲しい気持ち」だろうよ。CMの設定ではなく、本当に「悲しい気持ち」なのは、綾瀬はるかなのだ。

 

自分は最初このCMを見たときに「おねえちゃんたちがブラトップではしゃいでいる姿を見せられて、何が悲しい気持ちになるもんか!」と一人盛り上がっていたわけですが、いやいや、よく考えれば全てが悲しい。ポップな曲調に乗せて「悲しい気持ち」を表現する桑田佳祐は紛れもなく天才。

 

そして自分は最初から最後まで何を言ってるんだろうか。でもこういうことが書きたくてブログをいまだに続けている。