カンテレしっかりしなさい

今年から趣が大きく変わった「R-1ぐらんぷり」改め「R-1グランプリ」の感想を。

 

出場規則が「芸歴10年以内」に改められたことにより決勝進出者の顔ぶれが大きく変わる。そして審査員も大きく変わり、審査方法もM-1に準ずるような形に。これが大きなアダになるとは。

 

例年のごとくとりあえず見た感想を羅列してから、最後にたぶんみんな言いたいことに関して自分もちょっとだけ書きます。

 

マツモトクラブ

告白。いつも通り巧みな一人芝居。妄想の前フリが職質で綺麗に回収されるのはキレイだけどそれだけじゃお腹がすくの、と「そばかす」ばりな感想。

 

ZAZY

四季。てかZAZYでしかない。天才。圧倒的。

 

土屋

田原俊彦。まあ、いいんじゃないっすか(超適当)。

 

森本サイダー

気になる。言うほど気にならないのが困る。

 

吉住

バケモノ。まあ、そうなるしかないよなあ、というオチ。

 

寺田寛明

和訳。和訳なんだけど、あるある。あるあるなのよ。もっと長文でやればいいのに。

 

かが屋・賀屋

駆け込み乗車。いいネタ。携帯で怒鳴られる描写うますぎ。

 

kento fukaya

3面フリップ。形式は全く違えどZAZYが4面で先にやっちゃう悲しさよ。ネタはがんばってた。

 

高田ぽる子

乳首。カニササレアヤコを決勝に出したときの感じ。

 

ゆりやんレトリィバァ

ツッコミ。ここで「THE W」のカツオやったら圧勝だったな。

 

決勝

かが屋・賀屋

おなら。賀屋の演じる女性はいいよなあ(志村けんが優香を褒めていた口調で)。

 

ZAZY

まさかの白ZAZY。フリップがクリップで留まっているというハプニングも含めてZAZYよ。圧倒的優勝。だと思った。

 

ゆりやんレトリィバァ

ダイエット取材。なんか積んでいるエンジンが違うな、とはやっぱり感じさせられた。個人的には完全にZAZYだったけど、かといって優勝に異論があるわけでもなく。優勝で泣くフリして一重はやると思ってた。たぶん自分含めた見ている人殆どが。しかしカンテレのスタッフは思っていなかったようで、せっかくの変顔が映されないという悲劇。

 

 

「芸歴10年以内」ということを前面に打ち出してしまった結果、毎年「ん?」となりがちなR-1だったのに、例年以上に「ん?」となってしまったラインナップ。これは決勝進出者が悪いんじゃなくて、決勝に通した審査員がよくないと思うんだよな。リニューアル感を出そうとしすぎて欲を出したことが透けて見えるもの。

 

それより一番酷かったのは「時間に追われ過ぎて結局何もかもが中途半端な番組そのもの」でしょう。一番見通しが甘かった「M-1とほぼ同じ構成だけども、M-1よりも放送時間が1時間短いのに同じこと出来るわけねえだろ」感。途中から審査員のコメントがほぼなくなり、点数発表も途中から全員分が一気に出る形に。視聴者投票もシステムがよく分からないまま進み、途中から殆ど意味をなさず。M-1に倣ったはずなのに、なぜここを残したのか。独自色出したかったのか。だったら今まで通りのシステムでよくないか?

 

そうかと思えば優勝が決まった後でゆりやんの1本目のネタをもう一度流される時間が。これは昨年野田クリスタルのインタビューがダラダラ流されるという謎の時間があったことと同じ理由で、地域によってはネタ再放送の前の時間で放送が終わったようだが、そうじゃない地域は謎にネタ再放送を見せられるという時間になったらしい。だから編成上の都合であり「時間調整がおかしい」という批判は本来当てはまらないのだけど、散々それまでへんな構成を垂れ流したカンテレは甘んじて受け入れたほうがいい。

 

一言でまとめれば「M-1の真似しようとしたR-1がネタ以上に痛い目にあった」というだけの話だけど、賞レースとして定着して久しいはずのR-1が「まだこんなグダグダなことやるの?」とは正直思ってしまう。出演者の反省会とか配信しなくていいから、スタッフたちのガチ反省会を配信してくれよ。そっちなら見る。