まさか自分だけ

いま「GU」のCMでマカレナ流れてますね。30代以上は分かると思うのですが。

 

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20代以下の若者は「マカレナ」知らんだろうという魂胆がミエミエ中尾ミエなCM。中条あやみ福士蒼汰がイケてる風に踊っていたところで当時の謎マカレナブームを通過した30代以上は「騙されねえからな」と思ってしまいますね。

 

今を遡ること25年ほど前、1996年に大ヒットを記録したマカレナ。日本では「恋のマカレナ」といういかにもなタイトルをつけられ発売され、小室サウンド全盛の世の中で曲はそんなに売れた記憶はないけど、なんか芸能人が無暗に踊っているという記憶だけはある。

 

そんでまあ中条あやみ福士蒼汰によるコジャレマカレナを見た日にはオッサンは当時のマカレナが聴きたくなってYouTube探すわけですね。すぐ出てきますよ。

 

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当時芸能人が踊っていたように、PVの中でもよくわからんねえちゃんが踊っています。

 

んでまあ自分の記憶にはさほど残っていなかったマカレナ。改めて曲を通して聴いたら、やたら耳に残るフレーズがあった。サビのシメのフレーズ。

 

「アーイ!」

 

これ聴いたことあるなあ。なんだろうなあ。いやもちろんマカレナの曲自体は昔聴いているんだから、その記憶なのかなあと思ったら違うね。これジャングルポケットの斉藤だ。気付いてしまった。イントネーションも同じだもの。

 

しかしこの事実に気づいたと同時に、自分はある不安がよぎった。

 

まさかジャンポケ斉藤の「ハーイ!」がマカレナからの引用であることに気づいてなかったのは自分だけなのでは?

 

可能性はいくつかあって、ひとつは「全く関係がない」。もちろん斉藤がマカレナのこのフレーズを漠然と記憶の中に残していて、無意識に引用していた可能性もあるが、基本的には何の関係もない。となれば自分が気付いていないのは「当たり前」ということになり、自分の考えはただの杞憂である。

 

あるいは「斎藤は元ネタとして認識しているが、世間はそうは認識していない」場合。斉藤が公言しているしていないに関わらず、ここから着想を得ているのであれば、自分の気付きは気付きとしてまっとうなものであり、何も不安がることはない。

 

そして一番怖いのが「斎藤がマカレナから引用しているなんてことは世間の常識であり、そんなもの知らないでギャグとして笑っているんだったら人間やめたほうがいいよ」というレベルで世間が認識している場合。もちろんマカレナを知らない世代は別だが、斎藤と同時代を生きている人間として(実は同い年)そんなこと説明されないと分からないとは人間失格だ、なんてことになってないだろうか。某NHKのキャラクターではないが、ここまでの人生「ボーっと生きてんじゃねえよ!」ということになる。

 

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中条福士が長々と踊るバージョンでは、ちゃんと歌詞つきで「アーイ」まで引用されている。マカレナにとって「アーイ」は必要不可欠で常識であるとしか思えない。となればこれはもう自分だけ気付いていなかった可能性が高い。世間の人たちは斉藤の「ハーイ!」にマカレナの影を見ていたのか。今まで自分の笑っていた「ハーイ!」と世間の人が笑っていた「ハーイ!」には埋めがたい認識のズレがあったということになる。もう何も信じられない。何も信じられないから今「かみひとえ」に出ているYouTuberでバズってる社長の言うことはとりあえず耳を傾けないことにしておく。

 

(9/8 9:00追記 ジャンポケ斉藤の「ハーイ!」はぼる塾田辺さんから授けられたものでした。ますますマカレナ関係ないような気もするけど、田辺さんが知ってた可能性が全然捨てきれないのでやっぱりマカレナ認識されている世界線が正しい気がします。twitterで指摘してくれたてれツイさんありがとうございます。)