point of no return

山下智久が一定期間の活動自粛に。

 

簡単にいえば「未成年のねえちゃんと飲酒してお持ち帰りした」という話。この手の問題ではいつも登場する「未成年との飲酒」というところが法律的にアウトなわけで、そこを鑑みての「活動自粛」という措置なのだろう。同席していた亀梨和也は厳重注意に。

 

なんかもうどこから処理していけばいいのか分からない案件ではあります。そもそもこの時期に飲酒とかどうなの?というところから言い出す人もいるだろうし、年齢を偽って飲酒していた相手の女性は悪くないのか?とか、そもそも文春が「何かを知っていて」狙い撃ちしたような感じすらあるぞ、とか。いまや誰よりも品行方正が求められるのが芸能人。謎でしかないです。

 

そりゃあ「法律に違反している」という点で分が悪いのは仕方ない。会社も何らかの処分を下さざるを得ないというのが正直なところだろう。手越の件とはまたちょっと違う印象もある。もちろんただのオジサンでしかない自分には報道されている話しか知らないわけで、文春の記事から数日経ってからの処分発表というのは、今まで調査をしていたということだろうし、そこで確認した事実に基づいて処分したのだろう。だから今回の記事は「おおまかに事実」ではあるんだろう。一方で情状酌量の余地もあると認められての結論が「一定期間の自粛」という比較的緩めの処分なのだろうか、くらいの想像しか自分はできない。

 

ただそれでも自分は「自粛しちゃいけない案件じゃないかなあこれは」とちょっとだけ思っている。

 

今回の件の非が「未成年と飲酒している」ことのみだった場合(例えば山下がホテルでとんでもない性癖を披露し、それが後々暴露されるてなことがなければ)の話になるが、「未成年ではない」と相手がウソをついた場合に成人側が取れる防衛策が「身分証明書見せないと飲まない」になるんだろうが、はっきり言ってあまり現実的な話じゃない。なぜなら場は確実に盛り下がるし、誰かの紹介だった場合にいちいち疑っていたのではやっぱりおかしなことになる。それでもこういう可能性がある場合にはプロならすべき、なんてことを言ってしまう人がいるんだから世の中はイヤになる。そもそも身分証は誰かのを借りたり偽造されたりすればそれでお終いだ。相手を陥れる意図があるなら、身分証の偽造なんかは「なおさら有効な策」になるんだろうし。

 

「未成年が飲酒しちゃいかん」という法律は「未成年と飲酒した成人にペナルティを与える」のが目的ではない。大人が未成年に飲酒させないための手段だ。けどこれを面白がって他人にペナルティを与える道具としてぶん殴ってくるなら、ぶん殴りかえす準備はありますよ、という意思表示としての「お咎めなし」ってのは決して悪いことじゃあないと思ったりする。

 

こういうのが積もり積もって最終的に「なんか誰も得しない事態」を生む気がしてならない。それを食い止めるためにも、そろそろ「それは違うんじゃねえの」って声は出てきてもいいんじゃないかと思う。これ以上未成年飲酒トラップを好き放題させるのは単純に怖い。そして何より「本来守られるべき未成年が本当に必要な時に守られないようなことになる」ことこそ危険じゃないの?ってことを大人が言えよな。