聞く気がないのに聞かれると思ってんのか

アメトーーク」が面白かったですね。トリオ芸人の2番手3番手芸人。

 

登場したのはロバート(秋山に対する山本馬場)、ジャングルポケット(斉藤に対するおたけ太田)、四千頭身(後藤に対する都築石橋)、ハナコ(岡部に対する秋山菊田)。どのトリオもトリオ間の抱えている問題が浮かび上がってきて、見応えのある回だったと思う。

 

特に四千頭身は「アメトーーク」に出る度に、他の番組では見ることの出来ない後藤のお笑いに対する熱さと苦しさを垣間見ることが出来て面白い。地味に楽しみにしている。今回も都築と石橋の2番手3番手争いに対して風貌と普段のネタからは想像できない鋭いツッコミを連発していた。キレッキレである。いわゆる第7世代で一番野心があるのは間違いなく後藤。

 

さて本来はここを掘り下げてもいいんだけど、なんかこっちを書きたくなったので全然違う方向に持っていく。

 

四千頭身の石橋は、他人に何かアドバイスをされても「でも」と返してあまり言うことを聞かないのだという話題になり「でも橋」に改名したらいいという流れになった。改名うんぬんは正直どうでもいいけど、「でも」の話はちょっとひっかかった。別に石橋に対しては何も思わないんだけど、自分がテレビで見る限り「でも」と他人の話をさえぎって自己弁護しかしない奴が二人思い浮かぶんだよね。フルーツポンチ村上とウーマンラッシュアワーの村本。

 

彼らの特徴は他人の事は言いたい放題言うくせに、自分がいざ責められるとなると全く受け身をせずに、すぐ自己弁護をするところ。これは見ていて本当にイライラする。

 

自分はキングコング西野さんとは最終的に通じ合う部分がないと思っています。しかし彼のことは芸人としてとても好きなのです。なぜなら彼は芸人としての受け身をちゃんとやってくれるからです。「ゴッドタン」で毎年イヤだイヤだといいながら劇団ひとりの尻と自分の顔面をくっつけてくれる。1年に1回だけの話なのだけど、これを見るだけで「いやあ、西野は信頼に値する芸人だよなあ」と思う。絵本作家であり芸人。間違いない。そりゃあ東野幸治も嫉妬する。

 

しかし村上と村本はこの受け身をいっさいしない。出来ないなら出来ないで可愛げがあるのかもしれないけど、「出来ない」と言わずにしない言い訳を延々と繰り返すのです。もっと言えば、最初から受け身を取る気がない。そして話を聞く気がない。そのくせ自分の主張だけは堂々と述べてくる。なんで相手の話を聞く気がないのに自分の話は聞かれると思っているのか。自分にはそれがよく分からない。

 

以前「さんまのお笑い向上委員会」で平成ノブシコブシ吉村が村本に対してマジの蹴りをかましていたとき「もっとやれ」と思っていたことを白状しておしまい。