少女に何が起こったか

佐々木麻衣、メジャーデビュー。

 

「いったい何のことだよ」と思った人、そりゃそうです。「知らないAV女優だなあ」と思った人、考えすぎです。

 

佐々木麻衣とは自分が敬愛してやまない番組「THE カラオケバトル」の出演者であり、18歳以下で特に優秀な成績を残している出演者に与えられる称号「U-18四天王」の一人だった(現時点で今年度のU-18大会は終了したようなので、自動的にU-18ではなくなるため)。長いことここを読んでくれている方は「お前またその話かよ」という感じだと思うので、よく分からない人のために以前書いたものを置いておきます。

nageyarism.hatenablog.com

U-18四天王の中でもオジサン激推しだったのが佐々木麻衣ちゃんだったのです。小学生の初登場時は完全なるどすこい体型だったのに、高校生になって激ヤセ&美人化。昭和歌謡を歌いこなす天童よしみチックな女の子からスタイル抜群の昭和歌謡女子高生になってしまった。これぞギャップ萌え。同じことを何度も書きますが、自分はその苗字とプニり具合に敬意をこめて「まーりん」と呼んでいる。以降全て表記は「まーりん」で統一。

 

で、まーりんがメジャーデビューするという情報が先日放送された「カラオケバトル」で本人の口から発表されたわけです。これにはオジサンは色めき立ちました。「札幌で歌謡ショーがあればそれは通うっしょ!」(北海道弁を巧みに交えた超絶面白いジョーク)とばかりに拳を突き上げました。しかし番組内では「メジャーデビューするよん」という情報は出したものの、それが「いつどこでどうやって」という情報の基本である5W1Hを全く明かさないという体たらく。まさか本当にAVデビューなのでは?と一瞬思う。ウソ。

 

ちなみに今回の大会では優勝すると「年忘れにっぽんの歌」に出演出来るという豪華特典。結局優勝したのは同じU-18四天王をずっと守り続けている鈴木杏奈ちゃん(高校生になってエイベックス所属に)であり出演は叶わなかったのだけど、事前VTRにて特典のことを知らされたまーりんはテンション爆上げだった。お母さんにパンツ見えると叱られるくらいにテンション上がりまくりである。そりゃ昭和歌謡の歌い手としては憧れの番組なのは考えるまでもない。こちらとしても是非出演してほしかった。

 

そんなもんだから、自分はてっきり「演歌とか昭和歌謡でソロデビュー」的なことを勝手に考えていたのだ。自己弁護するわけではないが、誰しもがそう思っていただろう。しかしふたを開けてみるとこんなことになっていた。

 

 

 

ん?あれ?思ってたのと違うぞ。アルカナプロジェクト?

 

 

おじさんは完全に動揺しました。ソロデビューじゃなかった。しかも演歌じゃなかった。なんかコスプレチックな衣装を着ている。プロジェクトの概要を読んでみると

タロットカードをベースにした世界観とメンバーの愛するアニメソング界に敬意を払いつつ、様々なジャンルの歌にチャレンジし続ける。

(公式HPプロフィールより)

タロットカードをベースにした世界観?メンバーの愛するアニメソング界?あれ?まーりんが敬愛するのはアニソンじゃなくて森雄二とサザンクロスじゃないの?「足手まとい」じゃないの?

 

そもそもまーりんは「カラオケバトル」でも異色の存在であり、勝負曲としてポップスやアニソンを歌うことはありませんでした。そして出演時の衣装も、他の出演者は年齢に合わせて制服チックな衣装を着るわけですが、まーりんだけは完全にバキっと決めたステージ衣装のドレスでした。女子高生のはずなのに女子高生感を全然出さないので、そういう類のものに興味がないんだろうと勝手に思っていたわけで。

 

しかしどうやらまーりんはアニソンにもちゃんと興味があった(らしい)。そしてメジャーデビューとあらば、今まで身にまとってこなかったようなコスプレ衣装もしっかり着こなす。おじさんのまーりん像は完全に崩壊である。

 

いや待て。もしかしたらまーりんは「メジャーデビューできるよ」という悪い大人の甘言に乗せられて、不本意ながらもこのプロジェクトに参加しているのではないか?もしかしたら何か親族の弱みを握られて、その借金を返すために自らの尊厳を犠牲にしてまでコスプレ衣装に身を包んでいるのではないか?あるいはカラオケバトルのまーりんは全て虚像で(小学生時の映像含む)、本当のまーりんは最初からバリバリアニソンを歌いこなす歌姫だったのではないか?そんなよからぬ考えが自分の頭の中を去来するのです。

 

そして自分の出した結論はこうだ。

 

素晴らしいじゃないか。

 

実際のところまーりんがどんな気持ちでどんな意図があってこのプロジェクトに参画しているのか、完全なる部外者の自分が知りうる余地はない(ネットで必要以上の情報を探っていませんし、今後探るつもりもない)。もしかしたら本当に悪い大人に唆された可能性だってある。しかし歌手として、芸能界でやっていくなら、そんな悪い大人ですら利用できるくらいのタフさがあってもいいんじゃないか(いやもちろん騙されているわけではないと思うけども)。

 

だからまあ、このまままーりんが流れていくままに自分も一緒に流されてみようかと思う。さすがにお披露目ステージに東京まで馳せ参じることはできないが(社会人甘くない)、北海道に、札幌にキャンペーンがあったときは誰にも告げずにこっそり行こうとは思う。いや、こっそりじゃなくてもいいんだけどさ。

 

こんな風に書くと、まーりんの転向をくさしているようでなんだか否定的なことを書いていると思われるかもしれないが、そんなことは全くない。昭和歌謡の歌手だろうがアルカナプロジェクトだろうが、ただひたすら魅力的なボーカリストを微力ながら応援しようという所存である。今後自分はあーりん(というかももクロ)とまーりん(これはまーりん単推しよ)の二刀流になってしまうわけだが、これも仕方ない。最終的にあーりんの主催するアイドルフェスにまーりんが出演したならば万々歳だ。

 

それにしても気になるのはまーりんのステージでの立ち振る舞いだ。いくらボーカルユニットとはいえ、こんな衣装来てただ歌うだけってことはあるまい。たぶん踊る。まーりん踊れるのか。ひとりだけテンポ遅れて踊っているのを見たらおじさん泣いちゃうかもしれない。逆にこれだけ世界観出しておいてただ歌うだけならそれはそれで面白いけど。

 

 

とまあ、おじさんの気持ち悪い妄想を垂れ流して本日終了です。なんか日テレ方面が騒がしいらしいですが、何のことかは知りません。