俺のブルーレイを超えてゆけ

 

自分んちの近所に「怪しげなディスカウントショップ」があります。

 

まあディスカウントショップなんで当たり前なんですけども、妙なものが妙に安かったりするんですよね。どこから仕入れてきたのか不明ながら、自分も愛飲している某ペットボトルのコーヒーが80円くらいで売っていたりして。ただ食品は怖くて買えないです。

 

何となくそこの店の仕入れ先ってのは想像がつくわけですね。もちろんいろんなルートはあるだろう。その中のひとつにはほぼ間違いなく「お焚きあげ回収品」があるんじゃないかと思っている。そういう感じの品物がいくつか散見されるわけです。

 

その最たるものが「アダルトDVD」だ。明らかに「偏った性癖のやーつ」が揃えたと思わしきDVDがたくさん並んでいるのを見て「ああ、死してなお自分のコレクションを晒されるのか…」と、ひとり自分は戦慄を覚えました。供養に数枚買ってもよかったんですけども、なにか怨念があっても困るのでそっと店を後にしました(もちろんそんなことはないとは思うのですけども)。

 

恥を忍んで書きますけども、自分もその類のDVDを複数持っています!

 

おそらくこれを読んだ全員が「えー、しんじられなーい」と白目剥きながら叫んだと思うのですけど、もちろんアダルトDVDの話をしたいのではない。

 

 

 

ここから割とジメっとした話なので、自己判断で。

 

 

 

 

本日札幌ではある方のライブがあったんですよ。

 

んでまあこっちはこっちで朝から仕事(ファッキン休日出勤)で、もしかしたら仕事が早めに切り上げられれば開始時刻に間に合うかも、という感じでした。全く前売り券を買う気にはなりませんでしたが「もし仕事がそれまでに終われば、それは神が行けと言っている」という自己解釈のもと、行こうと思っていたのですね。

 

しかし仕事は全く終わりませんでした。神は自分に「行くな」と言ったのです。

 

それは自分が頑張る頑張らないの話ではなく、単純に仕事相手あっての話だったので「それまでに終わらなかった」というだけの話です。自分の裁量ではありません。

 

んでまあ、その人のライブ情報は前日くらいまで遮断していたので、実際どのくらい売れているのか、もしかしたら当日券は出ないくらいなのでは、という気持ちもうっすらあったのですが、どうやら全然売れていないという。それなら「なおさら行ってみたい!」ともやっぱりうっすら思ったのですけども、結局仕事してました。

 

自分がもし今急死したとする。自分の部屋の中にはその方のグッズやらブルーレイやら大量にあるわけです。これらが全て件のディスカウントショップに並ぶと思うと、それはとてもムズムズします。何がどうムズムズするとは言いませんけど。もちろんこの感情がどこから来るのかは自分の中でははっきりと分かっている。分かっているだけに言わないほうがいい。

 

やっぱりこういうものは自分が生きているうちになんとかすべきなんだろうな。死ぬ前に誰かに託すか、それとも全て燃やしてしまうか。まあもらった方もいい迷惑なんだろうけど、そうならないためにも求められているうちに誰かに託すべきなのか。

 

そんなことを考えていたのに、自分は性懲りもなく「ももクリ2018」のブルーレイを予約してしまった。自分が明日死んだならば、誰か近所のディスカウントショップで俺のブルーレイを超えてゆけ。

 

 

「ウルトラハイパーハードボイルドグルメリポート」を録画しながら書いたので、明日余裕があればこっちの感想を。