いたずらが過ぎる

水泳の池江璃花子白血病を公表。

 

なかなかに衝撃的なニュースだった。来年の東京五輪では金メダルが期待されている女子水泳のホープに降りかかった突然の病魔。こんなもの誰だって「無事完治して、また世界の舞台に立ってくれ」と思う。普段から健康状態に人一倍気を遣うアスリートだったからこそ早期発見できたのが不幸中の幸いと言わざるを得ない。こういうのを「神様のいたずら」と言うのならば、神様はいたずらが過ぎる。少し反省してほしい。

 

しかしまあこういうニュースを目にすると「自分が代わりになれればなあ」と思うようになった。自分より若くて未来がある人間が理不尽な何かにぶち当たったとき、もはや明日死んでもいいような自分の人生を代わりに差し出してもいいのでは、と少し考えてしまう。

 

もし自分に子どもがいたら、その感情はおそらく子どもに向けられていたのだろう。しかし結婚する予定も子どもが出来る予定もない自分は、その若干の後ろめたさを誤魔化すためそんなことを思うようになったのかもしれない。

 

それはともかく、今や白血病は治らない病ではない。東京オリンピックの出場は叶わないかもしれないが、病気が完治すれば次のオリンピックだってある。とにかく、とにかく今は完治することを願うだけだ。こんなマトモな更新誰も望んでいない気はするんだけど、こんなニュースでふざける気にはならんのです。