うたをうたおう

「帰れマンデー見っけ隊!!」を見ていたわけですが。

 

大雑把に言うと「終わるまで帰れないロケをする番組」だ。もう少し詳しく書けばかつての「お試しかっ!」における「帰れま10」から派生したあれこれ、である。正直終わったり復活したりを繰り返していてもう何が何だかよく分かってない。たぶん誰もちゃんと分かってない。

 

そんなわけで今回初めてマトモに「バスサンド」なるコーナーをちゃんと見た。「バスサンド」というタイトルがついたのは今年になってかららしく、昨年までは「バスごろく」という名称、そもそもは「秘境路線バスに乗って飲食店を見つける旅」という、そのままのタイトル。

 

この企画は「サイコロで出た目のぶんだけバス停を進み、次にバスに乗るためには飲食店を見つけなければいけない」というルール。自分は見ていて単純に「なんで飲食店を見つけないとダメなんだろう」と思っていた。もちろん見ていればそういうルール、というのは分かるんだけど、これが上記の「秘境路線バスに乗って飲食店を見つける」というタイトルの名残だということは、今回初めてマトモに見た自分には知る由もなかった。

 

昨年4月から放送されている企画なので、普段から見ている人にはここらへんのルールは説明するまでもないのだろう。まあ初めて見てもそのくらいは平気。しかし途中で「飲食店は単純に飲み食いが出来るにとどまらず、ちゃんと飲食店登録をしていなければダメ」というルールが出てきた。しかもかなり当たり前のように。さらには「飲食店があっても撮影許可が下りなければダメ」も。まあ言わなくてもみんな知ってるでしょ、くらいのテンションで。

 

こういうルールはもちろん「あっていい」と思う。しかし開始1年も経っていない番組においてこれらのルールが「当然のもの」と扱われているのは、既にもう新規視聴者に優しくないなあ、と。テロップで説明くらい出してもいいんじゃないか、とは思った。ホームページにも何の説明もないし。こんなことでは唐突に「ゴールできなければ女優は全裸になる」とかいうルールが出てきても「ああ、そういう番組なのね」と思ってしまうぞ。

 

それはともかく、好感度の鬼サンドウィッチマンがメインの企画であり、番組そのものは何の不安もなく見ることが出来る。多少の無理があってもサンドの二人がなんとかしてくれる。言ってしまえばサンドの二人におんぶにだっこのような気がしないでもないけど、まあ面白ければそれでいいのだ。

 

ひとつだけ自分が気になったのが「バスに乗っている最中のBGMまわりが雑」ということ。

 

今回は埼玉の山奥飯能が舞台だったので、埼玉出身の歌手の曲がBGMに使われていた。最初に流れたのが星野源の「恋」。星野源であればそれがどんな曲であれそれなりに見えてしまう強さ。ここはまあいい。次に流れたのが大事MANブラザーズバンドの「それが大事」。平成が終わるこの時期に平成初期の大ヒット曲かあ、とは思いながら何の気なしに見ていたのだけど、この曲のタイトルが画面左下に出るとともに、説明として「埼玉県出身(ボーカル)」という、なんという雑な説明。いやまあ間違ってない。けど「埼玉県出身の人の曲を集めたけど、全く興味ないですから」という、下請け会社のディレクターの思いが完全に出ちゃってる。別にいいんだけど、失礼。立川俊之くらい書いてやれよ。

 

そして最後に流れたのが沢田知可子の「会いたい」。バス旅も終盤でゴール出来るのか、とか疲れが見えてきた、みたいなBGMであるべきだとは思うんだけど、今年も海へ行くっていっぱい映画も見るって約束した曲。山に行ってるのにね。もっと他に埼玉出身の歌手でふさわしい曲あっただろう。とりあえず埼玉だったらいいだろう、の気持ちならば、さいたまんぞうの「なぜか埼玉」でも流しておけばいいのに。*1

 

普段見ない番組を見ると、変なところが気になってしまう。それと同時に最近新しい番組見てないなあ、と思った。もうちょっと新しい番組に手を出してみるべきかもしれない。どんな番組でも発見はある。

 

 

 

*1:ちなみにさいたまんぞうwikipedia先生によると岡山県出身らしい