お蔵入りさせてはいけない

新井浩文が強制性交の容疑で逮捕。

 

「そういうことしそうな顔」の人が「そういうことしそうな役」を演じていることもあり、「そういうことしちゃ絶対にダメ」な人なんだけど、こういうことになってしまうのは、「結局やってるんじゃねえかよ」と役者の相対的地位を下げるのに貢献したとしか言いようがない。悪役俳優はいい迷惑だ。

 

自分の感想としてはこれでお終い、なんだけども、これを受けて出演作品が色々大変なことになっている。

 

これから公開を控える映画2作はしんどい。「台風家族」は早々に公開延期を決め、「善悪の屑」は対応協議中。特に「善悪の屑」はちょっと荒っぽい「必殺仕事人」みたいな内容なので、新井本人が仕事をする側からされる側に回ってしまったとなると、もう作品のコンセプトが破綻している。公開は難しそう。いやあ大変だ。さらに再放送をしているドラマだとか、配信されているドラマは出演部分をカットしたり配信を休止したり、とこれまた対応に追われている。

 

この手の事件が起きるとこういうことが必ず起こる。「これから公開」のものは仕方ない。ただ、やっぱり過去作に関しては「ある程度のルール」を決める必要があると思う。犯罪者が出演していた作品は見ることが出来ない、というのは損失が大きすぎる。

 

もちろん捕まった新井浩文が悪いのは当然なんだけども、かといって新井のような出演作品が膨大な数に及ぶ役者が捕まった時に、それらの作品が全て見られなくなるのはダメだろう。半年くらいは自粛してもいいのかもしれないけど、しれっと再放送とか配信は再開してもいい、ということにしてはくれないか。使い古された言い方ではあるが、作品に罪はないのだから。

 

丁寧に前フリをしたが、言いたいのはここから。ドラマ「このマンガがすごい!」のBlu-rayBOXが来週(2/13)に発売になるんですが、これはどうなるんでしょうか。

 

1回につきひとりの役者が自分の好きなマンガを実写化(といってもマンガの中に入り込むという謎の手法)するというドラマ。最終回にはそれらの話を受けてナビゲーターだった蒼井優がマンガになるわけなのだが、新井は第9回に登場。「行け!稲中卓球部」の実写に挑んだ。

 

普通に考えれば該当回だけ未収録になってしれっと販売されてしまうのだろう。しかし来週発売のものは、もう全ての編集が終わりパッケージングまでされているのではないか、とは思うのだ。ここから回収、再編集、再発売はそうとうしんどい。最悪の場合発売中止もありうる。そもそも売上が見込めるようなドラマでもなかったし。完全にマニア向け。

 

こればかりは発売する側の判断なので、しれっと発売するなり編集しなおすなりすればいいと思う。一番よくないのは「蒼井優がオープニングで踊る映像をパッケージ化しない」ということだ。これが言いたいがために長々と書いた。あの映像は2018の芸能トピックスの10傑に入ると個人的には思っているので。新井の判断は任せる。だから踊る蒼井優をお蔵入りさせてはいけない。