あの娘ぼくが引退したらどんな顔するだろう

吉田沙保里が引退を表明。

 

「霊長類最強女子」の異名を持つ吉田。五輪3連覇など華々しい経歴と記録を持ち、国民栄誉賞も受賞している、日本のアスリートの中でもトップレベルの有名人。そんな彼女が引退となれば、それはちょっとしたニュースになる。テレビのニュースには街行く人へのインタビューが流れ「非常に残念だ」「東京五輪に出てほしかった」など、各々感想を述べる。見慣れた光景だ。

 

来年に迫った東京五輪まで現役を続行するのか注目を集めていたが、そこまでモチベーションを保つことができなかったのだろう。体力的な衰えも感じているのかもしれない。

 

また、

「後日、改めてみなさんの前で引退のご報告と感謝の気持ちをお伝えしたいと思います」

とも発表しており、吉田の正直な気持ちが語られる機会があるようだ。

 

ここで吉田沙保里が「引退の引き金になったのは栄コーチのパワハラ騒動です」と言ったら、マスコミはどんな顔して報道するんだろう。

 

無い話じゃないと思うのだ。もちろん長年バリバリの第一線で活躍してきて、マスコミ対応もお手の物の吉田がそんな大それたことをやるはずはない。しかし、引退の理由としても、そしてここで吉田が語る可能性もゼロではないだろう。

 

栄元コーチが伊調馨と、そのコーチであった田南部氏と良好な関係ではなかったゆえにパワハラ問題が起きたのは周知のところ。それと同時に栄コーチと吉田沙保里は良好な関係だろう。その栄コーチが追い出されるようにレスリング協会を去ったことが、吉田の去就に影を落としていてもなんら不思議な話じゃない。騒動の当時には沈黙を貫いた。

 

パワハラが認定されたとはいえ、今まで吉田の活躍を支えてきた栄コーチがいないのであれば、もうモチベーションが保てないというのは理由として、ごくまっとうだ。

 

マスコミは栄コーチのパワハラをこれでもか、という具合に報道してきた。しかしここで吉田沙保里が「マスコミのコーチ叩きが自分のことのように苦しかった。これではもう一度レスリングの試合に臨むような気持ちになれなかった」と言われたら、どうだ。マスコミはどんな言い訳するんだろう。

 

まあおそらくは「それ(引退)とこれ(パワハラ)とは話が別」論法でスルーして終わりなんだろうけど、そしたら今度はマスコミ叩きが始まるんだろうか。当時はあれだけ栄コーチを叩いていたはずの視聴者なのに。考えるだけで気持ち悪い。無論これは「if」の話であり、そんなことは起きないんだろうとは思う。全ては自分の妄想に過ぎないんだけど、なんかあまりにそんな光景が見えてしまったもんでつい書いてしまった。なにはともあれ、同い年のトップアスリートに「お疲れ様でした」と言いたい。それと同時にヨーグルドリンク「R1」のCMもどうにかしてくれと言いたい。

 

 

ちなみに同じタイミングで無期限活動休止を発表した西野カナさん。こんな事を言っている。

「来月のライブを終えたら一度活動を休止して、期限を決めずに色々と挑戦したいと思っています

なんか去年の今頃聞いたことあるやつー(涙)

ご自由にー!