抱“負”

いやあ、またひとつ歳食ってしまいました。


自分もいい歳になったので、もはや思うことは「日々を穏やかに過ごしたい」です。こんなこと言うとすっかり老け込んだ感はありますが、そう思うのだから仕方ない。まあ昔だってそんなにギラギラしていたわけではないんですけども。


しかしねえ、なんか知らんけども、世の中は自分に「負の感情」をずっと抱き続けてほしいかのように、ロクでもないことばかり起こります。そして自分は怒ります。もうね、日々穏やかに過ごしたいはずなのに、クソみたいな話題しか出てこない。


安保法案なんか最たるもんで、「戦争を食い止めるためにやってる」ことがよっぽど品がないし戦争に近い気がするのはなんでだろうか。所詮は安保闘争リメンバーな奴らが糸引いてるから仕方ないんだろう。全く面白みを感じない。災害も気が滅入るし、バカが起こす事件にはいちいち「クソだな」と思う。ニュースを見ても一切明るい気分にならない。


その一方でテレビは相変わらず面白いものが多いです。先日放送された「しくじり先生」の辺見マリの回はギャラクシー賞即決の出来。今まで洗脳騒動を起こした、そして洗脳から目覚めた芸能人は数あれど、あれだけ詳細に明確に、そして自己批判を試みた番組はなかったのではないか?序盤の元木の副業失敗談を放送したことが「しくじり」と思えるほどの圧倒的ボリューム。こういうのをゴールデンでかまされると、「ゴールデンに行ったら番組がつまらなくなる」と、いまだにバカの一つ覚えのように唱える奴らを全員土下座させて謝らせたいくらいだ。番組の最中に元オセロ中島の顔が何度よぎったことか。洗脳現在進行形。


こんなに面白い番組があるのに、自分の心が大きく揺さぶられる機会が減っている気がする。更新したい気持ちはあるけど、あまり文章を書く気にならない。テレビへの情熱が薄れているのか。分からない。


でも、今日もぼーっとテレビを見ていて、2回も泣いてしまったんです。別に感動的なドラマを見ていたわけでもないのに。バラエティで。まあ多少は感動的な内容ではあったんですけども、ひとつ言えることは両方とも「ちょっとダメな感じ」だったんですね。要するに負の感情が沸きだした。自分にはたぶん今心が動くのは「負の感情」でしかなかったということなんだろう。


たぶん今後も自分は自分の中にある「負の感情」と向き合って、それを言葉にぶつけるんだろう。負を抱いて死ぬしかない。面白いことなんか書けやしないよ。