無双シリーズ最新作

人気ゲームシリーズに「無双」シリーズがあります。日本の戦国武将から三国志、最近ではワンピースからドラゴンクエストまで様々なキャラクターが大量の敵をガンガンなぎ倒していき爽快感を楽しむ。これが無双シリーズです。


なんとこの度この「無双」シリーズがドラマ界にも進出しました。その名も「黒木華無双」です。


ドラマ「天皇の料理番」を5話まで一気に見たわけですが、いやあ、黒木華の「すべて持っていく力」ときたらない。主人公は佐藤健で、出番も多く(そりゃそうだ)、それなりに印象に残る演技はしているのです。佐藤の力の入り具合もよくわかる。よくわかるんだけど、その佐藤の力演を力まずにすべて持っていくのが黒木華。まるで刀一振りで佐藤健の力演という雑魚キャラを全てなぎ倒すがごとくです。


とにかく黒木の凄いところは「演じてます!」という厚かましさを感じさせないところだ。もちろん演じてはいるのだけども、演じることに対する押し付けがましさを感じない。そのくせ見終わった後は「佐藤健がとにかく叫ぶ」「それより黒木華!」となるんだから恐ろしい。佐藤健を立てるんだったら他のそこそこの女優で良かったんじゃないかと思えるくらいだ。バランスが悪い。


そんなわけで今後も黒木華無双のステージが進んでいき、佐藤健も頑張ってるけど結局すべて黒木がなぎ倒すというドラマが続いていくんだろう。「るろうに剣心」では人を斬る役*1だった佐藤健が、まさかドラマの存在感という意味で斬られ役に回ってしまうとは、これはもう気の毒としか言いようがない。


ちなみに黒木華無双が終わると、今度は裏ステージで「高岡早紀エロい女の役無双」が始まります。こっちはこっちでズルいとしか言いようがない。佐藤健の母親役で出ている美保純なんかより全然エロい。そんなこと言ったら中村うさぎの二の舞か。なんだこのオチ。

*1:正確に言えば「斬らない」んだけど