つまりはそういうことだろう

ちょっと前の話になりますが、エド・はるみがネット上の誹謗中傷に対して法的措置を講じるとか。「この人は誰と戦っているんだろうか」なんてこと書いたら法的措置を講じられるんだろうか。まあ今から書くんですけど。エドは暇かもしれないが、こっちは忙しいんだからやめてほしい。ま、こんな文章書く程度にはヒマなんですけどね。


エド・はるみが最大に香ばしいところは「自分の仕事が減った理由を他人のせいにし続けている」ところだろう。正直なところ実際の原因は分からない。エドが言うとおりなのかもしれないし、そうではないのかもしれない。

では、現在ほとんどテレビに出なくなったのは、いったいなぜなのだろうか。エドは、ネットなどで「単につまらないからじゃん」「一発屋だからでしょ」と言われていることは知った上で、ひとつの事実として、2008年10月から2009年5月までの7か月間、彼女を担当した新入社員のマネジャーによる問題を事例を挙げながら初告白した。

それによると、このマネジャーは「とにかく連絡がつかない」「仕事のオファーも簡単に断ってしまう」「芸人の命であるアンケート用紙も、スタッフの人から預かっているにもかかわらず、私に渡さず紛失し、それすら伝えない」などのほか、スケジュール伝達ミスも多々あり、「とにかくもう、挙げても挙げても、キリがありません」というほどだったそうだ。結果、芸人としての信用を失い、テレビから声がかからなくなったという。ただ一方で、「もちろん、TVに今、出られない理由は、私自身のこともあるのでしょう」と、自身の力不足も認めている。

そして最後は「もう、彼のことを言っても仕方がありません。自分の力ではどうしようもなかった巡り合わせや運の悪さを、今さら嘆いても仕方がありません」とし、「ここからまた、一から努力して、這い上がって行くしかありません」とつづるなど、現在はしっかり前を向いているようだ。
http://www.narinari.com/Nd/20111216864.html

これが3年前の話。

タレントのエド・はるみ(50)が9月30日放送の日本テレビ系「解決!ナイナイアンサー」で、仕事が激減するきっかけとなった“ある事件”について釈明した。

 「グ〜!」の一発ギャグでブレークし、2008年には日本テレビ系「24時間テレビ31愛は地球を救う」のチャリティーラソンランナーに選出されるなど飛ぶ鳥を落とす勢いの人気だったエド。だが、急激に露出が激減。週刊誌などには、仕事が減った理由について「本人の態度が横柄」などと報じられて、一転してバッシングの標的となってしまった。

 エドが、仕事が減りバッシングの的となったきっかけとして語りだすのは、飛行機でのある出来事。空調の真下の席となったエドは、通りがかったCAに「席を代えてもらえないですか?」と頼んだところ、待たされた挙句に席はないと言われてしまったという。だが、別のCAにまた声をかけると、なんと実際は空席が多く、今度は席を移動することができた。そこに始めのCAが通ったので、エドはつい「席ありましたけど……」と話しかけてしまった。すると相手の答えは、「ハァ?」。

 数週間後、エドは、ネット上で偶然「『ちょっと空調寒いんだけど席ない?』って言ってきた」「エド・はるみムカつく」という問題のCAらしき人物の発言を見かけた。さらにその記事は、「エド・はるみ性格悪い CAたちに嫌われ」のように拡散されてしまったそうだ。

 「バッシングはそこからです」と語るエド。「私が本当にしたことで批判されるのならいいですけど、『こんなにひどい人なんだ』と全く事実じゃないことをネットに書かれると、私も人間なので……」と嘆いていたが、タレントRIKACO(48)からは、「席を譲ってもらって終わればいいのに最初のCAに言っちゃうところが……」とたしなめられた。
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20141001-1375852.html

これが先週の話。悪いのは元マネージャーかCAか。いずれにせよ「他人のせい」なんです。


エドが「私は悪くない、潔白だ」とどっかで聴いたことあるような説法ソング言説を述べるものの、ここから導き出される結論は「お前のせいじゃん」としかならない。


やはり気になるのは「言ってることがなんか違う」点。エドからすれば「原因」と「きっかけ」は違うのかもしれないが、自分には何が違うのかよく分からない。現場的な事はマネージャーのせいで、バッシングのきっかけはCAのせいなのだろうか。自分にはこれらの話が「自分が消えた原因を色々考えた結果思いついた話なんだけど、マネージャーの話は吉本から止められたのでCAの話に転嫁した」としか思えない。その時点でエドの話の信憑性なんてないようなものだ。たとえエドが話したことが事実であっても、である。


そしてCAの話に関しては「割とエドの性格が悪い」点が気になる。どう丁寧に読んだところで、「エドが席の変更を望んだが聞き入れられず、後程OKになったものの“腹が立ったので”最初に断られたCAに一言言った」のは間違いないわけで、その「CAの感想」は「私が本当にしたこと」ではないのだろうか。記事の書き方のせいかもしれないが「CAに文句を言ったこと」まで「“ありもしない”誹謗中傷」として片づけてしまおうとする傲慢さが垣間見える。RIKACOが突っ込んだ気持ちもよく分かる。そして、エドのバッシングは本当にそこからなのか、という丁寧な検証は行われない。まあ誰も興味ないからだろうけど。


結果ひっくるめて「エド・はるみが“そういう人”だから仕事が減ったんだろうなあ」と、エドの言い訳が本人が意図しないところで実に単純明快な答えを導き出してくれている。


火のないところに煙が立つのが芸能界。しかし、火のないところに煙が立つ理由があるのもまた事実。バッシングが起こるのは「対抗勢力が意図的に潰そうとした」ことは十分考えられることだし、実際あるのだと思う。エドがその立場だったかどうかは不明だが。また、「周囲によく思ってない人」がいれば、尾ひれがついて悪口になることもあるだろう。でもそれは結局「身から出たさび」であって、少なくとも「他人のせい」にするもんじゃないでしょう。逆に他人のせいにすればするほど、少ない信頼も失っていくのではないのか。


最後に、「エド・はるみ」が消えた自分の見解を述べておけば、単に「賞味期限が切れた」だけだと思います。バッシング一切関係ない。そして世間はみなそう思っている。バッシングが、マネージャーが原因で消えたと思っているのはエド本人だけでしょう。だからノンスタイル井上に「ありもしない誹謗中傷」なんて書かれるんだろうよ。

ポジティブ目線で他人に優しい井上であるが、この呟きはエドに対して徹底的に厳しい。つまりはそういうことだろう。