カオス

・広告大賞
北海道では毎年この時期に放送される広告大賞。なんだかんだでここ十年くらいは見逃してない気がする。


気になったのは草刈麻有。ご存知、かどうかは知らないが草刈正雄の娘であり「金八」の第8シリーズに出演していた。最後まであまりいい役回りではなかったけども見所はそれなりにあった。それはどうでもいい。


今回草刈が出てくるということは勿論CMに関わること。今回取り上げられたのはクレアラシルのCMであり、過去には広末涼子上野樹里がCMに出演しているなど、ポカリスエット三井のリハウスほどではないが、CM界ではなかなかのブランドと言える。だから今回草刈がこのCMを紹介されるのもまあ当然といえば当然だろう。


しかしちょっと待ってほしい。今草刈のCMといえば、どう考えてもクレアラシルではなくてエステーのCMに決まっているだろう。


エステーのCMはwikipediaによると現在4枠で放送されているが、中でも異彩を放っているのがフジの月9枠。いまや死語に近いのかもしれないが、一応月9といえばオサレなトレンディドラマを放送する枠というブランドがある。勿論そうでないドラマもあるが、これから始まるキムタクのドラマ「月の恋人」なんてのは、そのブランドに従ったものだろう。


しかしエステーのCMは、この月9という枠を嘲笑うかのようなカオスなCMを連発する。消臭力(しょうしゅうりき)における「We are the world」を彷彿とさせるような謎に豪華なCM、テンポよくダジャレを連発するムシューダのCMもそうだが、なんといってもカオスなのは草刈も出演する「消臭プラグ」のCMだろう。


「消臭プラグ」のCMといえば、草刈よりも先に今井朋彦の殿様を思い出す方もいるだろう。もちろん間違いではない。今井の殿様のときも充分にカオスだったが*1、草刈が参加するようになった「Tシャツ編」あたりからは、ますますカオス度が増したように思う。現在放送中の「オーケストラ編」もなかなかに酷い。もちろんいい意味で。


日本にはあらゆる「トップ企業」があると思うんですが、「エステー」そして「金鳥」に関してはテレビCMにおけるトップ企業であると言って問題ないだろう。自分も録画してCMは飛ばすという人間ではあるが、思わず早送りのボタンを止めたくなるCMがあるというのは嬉しい限り。


だからこそ広告大賞は草刈に関してエステーのを出して欲しかったんだよなあ、という話を長々と書いてみました。

*1:特に殿様がいろんなシチュエーションで扮する11変化は度肝を抜いた