ヤホー以前

みなさんのおかげでした
芸人が最初に作ったネタを披露するという企画。現在を10点としたとき、当時のネタが何点であるかを競い、一番伸びた芸人、つまりは一番つまらないネタをした芸人が優勝という芸人泣かせもいいところな企画。「イロモネア」の裏で堂々とこんな企画を出来るのが「おかげでした」の大胆で素晴らしいところだと思う。


おぎやはぎ、ナイツ、サンドウィッチマンを抑えて優勝したのはダチョウ倶楽部。まあダチョウ倶楽部のネタも大概につまらなかったわけではあるが、かといってダチョウの鉄板ネタそのものと大きな差があるわけではなく、単に現在彼らのネタを支えている「お約束」なるものが存在していないだけ。つまりは過去に対する現在の伸びしろは実はそれほどではない。


伸びしろという本来の意味での優勝ならば、間違いなくナイツだったろう。ナイツの昔のネタは正直吐き気がするくらいに面白くない。漫才に関して言えば「オンバト」でたまたまオンエアされたくらいのレベルだったが、コントはもう本当に放送の限界を超えていたと思う。おぎやはぎサンドウィッチマンも今に比べれば酷いとはいえ、見れないものではなかった。だから伸びしろははっきりとナイツが一番。ヤホー漫才に辿り着いていなかったら、と思うとぞっとする。