本編ではモザイクはかかっておりません

アメトーーク」にて3巻同時に発売されるDVDの宣伝。DVDに収録されているテーマに出演している芸人を集め、ゲスト枠に矢口真里とAKBの人。また矢口かと思いました。矢口真里のタレントとしての能力は認めざるを得ませんが、こういう記事を見るたびに「お願いだからキャンプで富士の樹海に行って〜」と言いたくなります。


さてそれはどうでもよく、今回DVDの宣伝のために、DVDに収録されたVTRを断片的に流していたのですが、肝心のオチの部分は「続きはDVDで!」という文言とともにモザイク処理がなされていたわけです。あまりに分かり易過ぎる「引っ張り」なのです。


いまや貴重な深夜時代や30分時代のVTRは見たことない人も多いでしょうから、引っ張ることによって「見たい!」となる人も多いでしょう。しかし、「家電芸人」「中学イケてない芸人」など、すっかり「アメトーーク」がバラエティとして認知されて以降のVTRは、今回のDVD告知を見ているようなそこそこのファンはかなりの確率で押さえていると思うのです。だから実際はそこまで意味がないでしょう。そしてやり方としてはやっぱり「いやらしい」わけです。


だからこそスタッフはそこに遊びを入れました。有吉が品川につけた至高のあだ名「おしゃべりクソ野郎」。これが命名された瞬間もDVDに収録されているのですが、その宣伝として流したVTRで、有吉が「おしゃべり」まで喋ったあとに「クソ野郎」の部分が音声とともにモザイク処理されていたのです。


殆どの視聴者が「おしゃべりクソ野郎」という文言を知っていますし(なにしろ直前でその話題が出ていましたから)、有吉が「おしゃべりクソ野郎」と実際に発すること自体にそこまでの価値があるわけではありません。もしスタッフ側がそう思っているならクレイジーですけど、そんなことはないでしょう。だからこれは完全に「モザイク処理による引張り」というテレビ的なお約束に茶々を入れる、自虐的なお遊びであります。即座に土田あたりが突っ込みを入れていました。これを含めての「宣伝VTR」でしょう。こういうバカ遊びを何気に入れてくるあたりが「アメトーーク」の見逃せない部分だと思います。


どうでもいい話ですが、エロ屋(アダルトDVDを中心に置いてある男のワンダーランド)の店内で流れているサンプル用のダイジェストDVDで、よく素人モノのAVには「本編ではモザイク処理はされておりません」という文言とともに目の部分にモザイク処理がなされているんです。これは「商品を買うと顔が見れますよ」というスケベ心を煽るのと同時に「ちょいとガッカリな顔の奴でも目にモザイク処理を施すとなぜかそれなりに可愛い気がする」という一種のマジックでもあるのです。大抵の人はモザイクが外れた素人を見て「やられた!」と思うわけですね。


しかし「アメトーーク」のDVDに関してはモザイクが外れても出てくるのは「クソ野郎」の文言と期待通りでしょう。安心して笑えます。けどもしかしたらDVDには「クソ野郎」ではなく、別の言葉が収録されているのでは?という疑いを拭えない自分がいます。そんでもって実際に買ってきて見たらやっぱり「クソ野郎」と収録されているのを見て「やられた!」と思うのかもしれません。うーん、モザイク恐るべし。