祝!木村多江さん日本アカデミー賞最優秀主演女優賞受賞

というタイトルだけで既に今日の更新は終わりにしたいくらいなのですが、折角なのでもうちょっと書きます。


20日日本アカデミー賞の授賞式が行われ、同日21時から日テレで放送されました。今年の日本アカデミー賞は、本家米アカデミー賞にも外国作品賞でノミネートされている「おくりびと」が圧倒的優位であり、作品賞のみならず各部門も総なめするのではないかと目されていました。


事実発表順に助演女優・助演男優ともに「おくりびと」の余貴美子山崎努が受賞したわけで、主演女優賞も広末涼子が獲るんだろうなと普通に思ってました。だから木村多江さんが主演した映画「ぐるりのこと。」で優秀主演女優賞を受賞しただけでも自分は「長いこと多江さん多江さん言ってきた甲斐があった…」と思ったもんでした。最優秀主演女優賞を獲るなんて期待はしていない。


しかし必ずしも気配がないわけではなかった。多江さんは「ブルーリボン賞」で主演女優賞を受賞しているわけで、「もしかしたら獲る可能性はあるよな」とは完全なる贔屓目で少しだけ思ってはいたんです。けど、実際に樹木希林の口から「木村多江さん」の言葉が発せられたときは、上品に立ち上がるテレビの中の多江さんを尻目に、自分は拳を天に突き上げて朝青龍なら完全に相撲協会に注意食らうほどのガッツポーズをかましたわけです。


この日の多江さんの衣装は本当によく似合う和服。所作のひとつひとつに気品が漂う多江さんによる受賞スピーチにも感動。プレゼンターであった樹木の演技を見て俳優を志したという多江さん。本当に何の関係もない自分が落涙しそうになった。


もちろん受賞そのものも嬉しいのだけど、何より嬉しいのはこれで来年の日本アカデミー賞に司会として登場することが確定したこと。知らない方のために一応説明しておくが、主演女優賞を受賞した女優は翌年の日本アカデミー賞の司会として登場するのが慣例となっている。今年が樹木希林だったのは、昨年「東京タワー」で主演女優賞を受賞したため。だから、来年多江さんが司会として登場するのは決定事項であり、同時に来年の日本アカデミー賞を録画しなければならないことも決定しました。


ただ広末が受賞できなかったことが複雑といえば複雑。自分は多江さんのファンでもあるが、広末のファンでもある。もちろん多江さんと同時受賞ってわけにはいかないので仕方のないことではある。ただ、「おくりびと」が作品賞含めて賞をほぼ総なめにした事実を鑑みれば、唯一主演女優賞を獲ることの出来なかった広末はちょいとばかり可哀相な気はする。もっとも広末は今後女優としてアカデミー賞を獲る可能性はまだいくらでもあるだろうが、多江さんが映画の主演女優としてアカデミー賞を獲るチャンスは今回が最初で最後のような気がするので、今回はどうか広末に勘弁して頂きたい。


そういうわけで、木村多江さん最優秀主演女優賞受賞おめでとうございました。


そしてこれは最後に書いておかねばなるまい。はやいとこ「ぐるりのこと。」見なきゃ。