ケータイ小説家(笑)

・オー!マイガール
速水もこみち主演。有名子役と同居することになったケータイ小説家を夢見る主人公(もこみち)の話。


このドラマは「セレブと貧乏太郎」との対比が非常に分かりやすい。前者が「いいベタドラマ」ならば、こちらは「悪いベタドラマ」である。同じベタな展開でも、こっちはなんだか退屈なんだよなあ。結局もこみちの演技が退屈というだけかもしれない。「絶対彼氏」以上の評価は無理だろうし、もこみち。ていうかケータイ小説家目指す男っているの?


桜井杏を演じている子役吉田里琴の演技が抜群に上手い。劇中でも演技が上手い子役の設定だが、それに輪をかけて演技が上手いのだから困る。「セレブ」のほうの上地の三人の子どもの愛らしさも捨てがたいけど、やはり子どもに関してはこちらのほうが一枚上手だろう。その点だけは素直に評価したい。


そして2番手の女優として加藤ローサ加藤ローサって演技も地味に上手いと思うんだけど、なんだかこういうハズレな役ばかり当たるよなあ。もっと評価されていいポジションにいるはずなのに女優そのものの評価としては微妙なのが惜しい。それに引き換え「セレブ」のほうの国仲涼子は「ちゅらさん」という代表作があるにせよ、妙においしいポジションの役がまわってくる印象。事務所の問題だろうか。研音だしそんなことないよなあ。


このドラマはモロに「不調な頃の日テレ」のドラマの空気が漂っていて、なんだか今後も先行き怪しい。「セレブ」同様設定も展開もベタに進むはずで、遜色ない評価を与えてもよさそうなもんなのにこの違い。あくまで自分の主観ではあるが、初回の数字が「セレブ」の半分以下の8.3%だったことがそもそもの期待値の違いとなって出ていることは注目すべきことじゃないかと。