どこまで本当なんでしょう


三谷幸喜が「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングに出演。

三谷の話はこの文章で何度か取り上げているのだが、自分は三谷幸喜が好きである。もちろん三谷の書く脚本のドラマが好きだという意味もあるが、三谷幸喜本人も嫌いではない。

ただ、三谷幸喜という人物は「ウケを狙おうとして上滑りしている」トークがあまりに多い。これがひとつ気掛かりな部分である。

三谷という人物は生来何かウケを狙いたいという気性であるらしく、特に笑いを要求されていないトークにも何かにつけて小ネタを挟もうとしてくる。今日のテレフォンショッキングのトークにも、何か「これは本当なのだろうか」と疑わしい「三谷の日常」とされている事柄が話されていた。

疑惑1「コンビニでスポーツ新聞を立ち読み」
朝6時に起床して、まずはコンビニでスポーツ新聞を立ち読みするらしい。雑誌の立ち読みならまだわかるが、スポーツ新聞をコンビニで立ち読みしている人物を自分は見たことが無い。堂々と読むと怒られるので、あまり新聞を広げずに中身を読むようだ。しかも全紙。本当かよ。

しかも、一度怒られたことがあるらしい。店員にではなく客の若者に。新聞をしわのまま戻したらしく、それを若者に見つけられ「買え!」と言われて結局買ったらしい。すげえ嘘臭い。

疑惑2「コンビニで『別冊ブブカ』立ち読み」
スポーツ新聞の立ち読みが終わると、その日発売する雑誌も立ち読みするらしい。今朝読んだのは週刊ポスト・現代・実話らしい。それに加えて「別冊ブブカ」まで読んだとぬかしたのである。本当か、別冊ブブカ。まあ、実際に読んでいてもおかしくはないのだが、どうにもネタ臭い。

疑惑3「あまり親しくない堺雅人
お友達として紹介したのが、現在三谷が脚本を書いている大河「新選組!」において山南敬介を演じている堺雅人。そこで電話をつないで一旦話をするのだが、どうにも話がかみ合わず、結局三谷が漏らしたのが「あんまり友達ってわけじゃないので…」だとさ。

いや、実際友達じゃなくても構わないけど、今言うことではないだろ。むしろこの発言、狙っていたように思える。しかも堺も堺で三谷が「タモリさんに代わります」と言ったら「結構です」と返しやがる。このやり取り、やっぱりグルで狙っていたんじゃねえのか。


どの疑惑においても、三谷らしいと言えば三谷らしいのである。しかし、それが逆にまた「どれもネタ臭い」のだ。

三谷が書く喜劇は傑作である。ただ、だからといって三谷本人が喜劇めいた発言をする必要は全くないと思う。この「妙な日常を過ごす三谷幸喜」は本人にとってプラスにもマイナスにも作用していないような気がして、全くもって不可解なのだ。それが本人のありのままの日常だといわれれば、そうなのかとしか言いようがないのだが、どうにも「ネタのための日常」を過ごしているような気もするんだよなぁ。ある意味職業病なのかもしれん。