ときめきを運ぶよ
ももクロちゃん恒例の冬ライブ「ももいろクリスマス2019~冬空のミラーボール~12/24」のライブビューイング備忘録です。特に面白いこともオチもないので、別に読まなくてもいいのです。ただ貧乏性なので書いた文章は公開してしまうのです。
時代を繋ぐショー形式の今回のライブ、ボイパの人(ごめん名前が思い出せない)から「平成の石原裕次郎」こと中山秀征登場。ナンシー関に見せたかったな。ヒデ中山はちょいちょい登場してはライブを変な具合にぶったぎって、おそらく観客からの評判は悪いんだけど、自分は「中山秀征とはそういうものである」ことを知っているので、終始ニヤニヤしながら見ていた。たぶん会場の4分の3くらいはヒデが「新春かくし芸大会」でマチャアキの対戦相手として気張っていた事実を知らない。お世辞にもうまいとは言えなかったジャグリングもそういう目線で見ればめっちゃ面白いんだけど、たぶん伝わってない。自分は佐々木あつのりんのそういう意図を汲んだことは表明しておきたい。
中山ヒデちゃんの話が長くなってしまったが、もちろん本筋ではない。
オレンジノート
「叫びたい ただ叫びたい 君が好き ただ叫びたい」
舞台後方のせり上がりから登場するキュートすぎる4人が最初にかましてくるのは名曲オレンジノート。し!し!し!しおりん!と叫べるだけでも2019の幸せを感じる。
DNA狂詩曲
「右手を差し出して 左手はどうする? 互いのナミダをぬぐえばいい」
何度聴いてもいい曲。好きすぎる。近年は夏菜子ちゃんがエモすぎる。
僕らのセンチュリー(2012)
「とろける魔法 かかったように 歌い続けるの」
冒頭の「ラブ!ピース!」でちゃんと指でLとVを作るのは毎年のひそかな楽しみ。
ロードショー
「ここからはお待ちかね ずっとMCZのターン!」
ここできました5thアルバムのリード曲。何としても見たかったこの曲。曲がカッコイイのは当然ながら、振り付けも最高すぎる。これだけでごはん3杯いけますよ。マジで。ももクロちゃんの好きな曲はたくさんあって、これは新しいんだけどかなり上位に来る。
DECORATION
「安心>慢心>満身創痍はマジ避けたいじゃない?」
サビでの前蹴りがカッチョイイこの曲。久々に聴いた気がする。
ここでMC。年末の「ももいろ紅白」の組み分けが発表とともに、れにちゃん茶番からのT.M.Revolutionこと西川貴教登場。「イナズマロックフェス」で大トリを務めたお礼といいながら、実際は「ももいろ紅白」に諸事情で生出演できないことからそこで流すVTRを収録するための歌唱だと判明。だから今日の公演はLVがありながらAbemaで放送があったのか、と色々と腑に落ちる。しかしまあ西川貴教はもうすぐ50歳とは思えない声量。会場からはける際の「消臭力~」が今日の1回目のピークでした。ちなみに歌ったのはイナズマロックフェスでも歌った「Meteor」でした。
stay gold
「Stay Gold 君を諦めるんじゃない」
新曲。ライブだともっと跳ねるのかと思ったら、見ているほうがまだ慣れてないやね。
きみゆき(2010)
「会いにきてよ! こんな夜は きみなしじゃ 生きられないよ」
ももクリの原点なのよねー。ちゃんれにの「各駅停車 総武線 もう」の歌唱が好きです。
イマジネーション
「貴方はどうして 夢を見せるの?」
ももクリ登場回数が多いような気がします。でもなんとなくこの曲を入れたくなる気持ちは分かる。「デモンストレーション」も好きよ。
「おこられ ブチ切れ トラブり あやまり へこんでる奴らは大体友達」
久々に労働スクワットが出来てうれしかった。といっても着席したままだけど(ジジイ丸出し)。自分にとっての原点。
泣いちゃいそう冬(2013)
「毎日はセンセーションbaby 鼓動はパーカッションbaby」
広瀬香美曲。あーりんの「キラキラキラキラ」は分かっていてもちょっとニヤけてしまうんだよなあ。
幕間(一粒の笑顔で…(2014))
お馴染みコーラス隊として加藤いづみとmarronがいるのはともかく、もう一人男性コーラス隊がいる。なんか中西圭三に似てるなあと思ったら本人だった。やっぱ歌うめえ。
JUMP!!!!!
「かわりたいと願った時に 生まれかわる準備はもうはじまっている」
ボイパの人々が出てきた時点で「この曲はありそうだな」と思ったら、案の定ですよ。かつて太宰府でやった男祭りのときの印象が強いけど、今回のバージョンもとてもよい。
今宵、ライブの下で(2015)
「可愛いと思われたいよ それがいちばんたいせつじゃないとしても」
これも好きな曲。夏菜子ちゃんのセリフでキュンと来るんだけど、ももクリ仕様で「メリークリスマスイブ」でした。毎年のことだね。
「目に見えないものだけを 全力集めてみたい」
アンセムでしかない。あーりんわっしょいと全力で言えたので来年も頑張れそうな気がする。
サンタさん
「まだまだ プレゼント お待ちしてまーす」
毎年ちゃんれにのマジックがスリム化されているのが寂しくもあり、正しくもあり。今年は玉さんじゃなくてあーりんがマジックアシスタントに。だからどうということはないのだけど。
HOLIDAY(2019)
「あと3分で 夢のようなホリデー♪」
ももクロちゃんのスティック芸と踊るヒデ。まさに「かくし芸」。マルシア号泣して退場してほしい。
ヘンな期待しちゃダメだよ…(2017)
「メリークリスマスフォーユーだけ 君に君に捧げたいの」
タイトルが強烈なので変な期待しちゃうんだよねえ。あーりん曲ではあるが、ももメイツ(ほかの3人)も実にかわいい。
クローバーとダイヤモンド
「愛のスコール 鳴り止まぬアンコール 声を聞かせてよ!」
前半のしっとりから後半の盛り上がりの落差すごすぎて耳キーンとなるやつ。でも楽しいんだよなあ。
空のカーテン(2012)
「大丈夫さ 行き止まり そんときゃ 引き返してまた始めればいい」
高橋久美子作詞の珠玉の一曲。この曲も夏菜子ちゃんのエモさ炸裂。
「霧が晴れた向こう側 綺麗ごとだけじゃなかった」
元緑推しが言うのもアレなんだけども、4人のこの曲に一切の違和感がないことに感動。玉さんあーりんの素晴らしさよ。
アンコール
The Diamond Four
「羅針盤上は波乱万丈でも 満場一致で埋める伽藍堂」
ボイパからぬるっと入りました。この曲も是が非でも聴きたかったのでもう大満足よ。現在のももクロの粋が詰まった完全なる曲。
バンド紹介:真夏のサンサンサマータイム(2016)
中西圭三がここで紹介されました。たぶん若者はここで中西がchoo choo trainを歌った意味が分からない(中西が作曲)。
白い風(2011)
「キミに会えたこと 自分でいること その全てを抱きしめるよ」
これを聴かないとももクリ見た気がしないくらい。夏菜子ちゃんエモすぎ(3回目)。
The Show
「人生はまるで迷路みたい 愛はね 謎々みたい」
ベンチに座りながら風船を持って歌う、なんともかわいらしいエンディング。最後にヒデちゃんが「クリスマスプレゼントちょうだい」で終わるという謎演出!
というわけで過去のももクリ曲(西暦入り)を網羅した素晴らしいセットリスト。ちょい古めの曲から最新の曲まで、なんともバランスのいい選曲。本当に年々素晴らしさを更新しているという感じがしますよ。もう楽しいだけ。楽しくて感動する。
それと同時にライブビューイング限定のしょうもない感想になるのだけど、ノースリーブの衣装でみなさんワキ全開でちょっとだけドキドキしました。思っていても誰も堂々と口に出さないと思うので、自分は堂々と口に出しておきます。
欲を言えば生で見たいけど、ライブビューイングでも「また来年も頑張ろう」と思えるくらいの活力はチャージできるので、贅沢は言わないでおきましょう。だからやめられないんだよももクロちゃんはねえ。メリークリスマス!
夢しかなかった
「M-1グランプリ2019」の感想を敗者復活から書き殴っておきますね。
敗者復活戦
カミナリ
洗練されて良くなった部分ともったいない部分があるけども、これは仕方ない。何を優先するかの話。
囲碁将棋
うねらなかったなあ。一番勢いのある時にM1がなかった悲哀。
最初から最後まで頭がおかしい。間違いなく天才。
和牛
そりゃあ圧勝だよ。
ラランド
アマチュアと侮るなかれ。面白かった。
相変わらず。いい意味だよ。
ミキ
時間が倍あったら最後まで一緒に歌うバージョンなのかなあ。違うのかなあ。そっちが見たいと思ってしまったよ。
くらげ
一本で押し通してくるかと思いきや、ちゃんと変化つけてくるのが素晴らしい。
面白かったけど、石橋いなくてもできちゃうネタになっていたかなあ。
「is」は「は」じゃなくて「です」ということは言うだけ野暮なのか。
錦鯉
「ふざけたおじさん」というジャンル。好物に決まってる。
来年あたりは決勝見えそう。けど今年の決勝のレベルを考えるとなあ。
ダイタク
双子漫才を突き詰めた結果。たぶん双子の漫才師の中では一番面白い。
ちょっと前の流行感がある。面白いけど。
人気が先行してしまって、ちょっと厳しい立ち位置になってきたかも。
トム・ブラウン
勝たないことを見越してまた合体ネタだったのかな。トム・ブラウンは今年けっこうテレビで見たので、ここできっちり要求されているものをやるのは正しい選択かもしれない。
決勝
ニューヨーク
応援歌。今回の出場者の多くもそうだったけども、人を傷つけないネタが好まれる傾向。しかしニューヨークは「性格の悪さ」が最大の持ち味で、それを面白いと思う人が自分を含め一定量いる。そんな人たちを満足させることの出来る才能が間違いなくある。性格が悪いネタに怒りのツッコミは似合わない。ダウンタウン松本の好みでないことは仕方ないのだ。自分を含めた性格の悪い人間のために今後も気張ってほしい。「ニューヨーク面白くなかった」という感想を述べている人間を心底見下してバカにするようなネタを作るべき。
間違いを認めない。腕がある。実力がある。面白い。もうそれ以外に言葉がないんだけど、こんなに面白くて完成されている人たちが今回のM-1を「いまさら」獲るべきなのかな、とはうっすら思った。既に次元がひとつ上にいる。
和牛
不動産屋。後になぜか上沼が激励のような批判を吠えていたけども、その気持ちもちょっと分かる堂々たる漫才。よく言えば安定感、悪く言えば「こなれすぎ」なのかな。敗者復活と同じネタをかけてくるあたりもそういうことなのかもしれない。いやあまあ結果論よ結果論。だって面白かったから。
合コン。こんなの面白いに決まってますよね。個人的には「バカな大学生はマネしようと思ってもバカだからうまく出来ない」感じがするので好きです。年明け忙しくなりそうで何より。
からし蓮根
自動車教習所。ここまできてようやく「割とオーソドックスな漫才」が出てきた感。なんか自分は少しほっとした。裏を返せば「そうじゃない新しい漫才」で自分たちの色を見せないと決勝に残れない激戦の中、割とオーソドックスな漫才で中央突破してきたのだから、やっぱり将来有望だなあと思ったよ。
見取り図
長所を褒める。サンドウィッチマン富澤もコメントしていたけども「あおり運転の申し子」は笑ってしまったなあ。昨年の「分からない」の伏線回収を最低限にとどめ、そして「あたおか」というキラーワードも使わず、ちょっとずつ自分たちの形を修正して面白さに繋げる。でももうひとつ強いワードがあったら結果は違ったのかな?
ミルクボーイ
コーンフレーク。コーンフレークという題材でこんな面白い漫才が作れることが素晴らしい。アンタッチャブルの持っていた最高得点の記録を塗り替える快挙。この時点でよっぽどのことがない限り優勝なんだろうなあとは思った。だってここまで全体のレベルが高く面白い大会になると、「何か決め手がある人」が優勝するしかないわけで、そうなったらもう瞬間最大風速を出したコンビになるでしょうよ。どうでもいい話だけど、ボケの駒場さんは自分の大学の同期に似ていてちょっと笑ってしまう。明日コーンフレーク売れるんだろうなあ。
オズワルド
後輩の振る舞い。もうここに関しては「ミルクボーイの後の不運」と言うしかない。あれだけ爆発してしまった後ではどんなコンビもどんなネタでも厳しいのは厳しい。でも、普通に面白かったよなあ。なんとなくだけど、いろんな意味で「初回のおぎやはぎ」を思い出したのは自分だけじゃないはず。自分だけかなあ。
インディアンス
おっさんみたいな女性。もう相変わらずの「ひょうきんな田渕」です。一方で「ひょうきんをガチガチに作り込んで元の人間の面白みが見えてこない」という中川家礼二の指摘は、正しくもあり、酷でもあるよなあ。まあこの道の行きつく先は本物のモンスターであるザキヤマになるわけで、そこと比較されると仕方のないことなのかもしれない。
ぺこぱ
タクシー。松本曰く「ノリつっこまない」という発明。南海キャンディーズ山里が内心穏やかじゃないことは確か。個人的には「大自然」とか「ダンディ坂野」とか、いろんな要素がうまく散りばめられていると思ったよ。
最終決戦
ぺこぱ
お年寄り。点数とクジの組み合わせから2本連続でネタをやるというだけでも大変なのに、しっかり面白かった。
トトロ。いや面白いですよ。「たぶんミルクボーイが優勝するんだろうなあ」と思ってかまいたちに票を入れたであろう松ちゃんの「後輩を思う心」はガチ。
ミルクボーイ
最中。1本目と構成は同じながら、1本目の余韻を充分に生かした半ばウイニングラン。
最終結果は松ちゃん以外の6人がミルクボーイに投票して優勝。「全部面白かった」がゆえに、勝ちきるための決め手がありすぎたミルクボーイの優勝を自分は信じて疑いませんでした。面白さは紙一重だったかもしれませんが、賞レースの感覚としては圧勝だったような気がします。
ミルクボーイは芸歴も年齢も決して若くはないのだけど、今までの露出度を考えると「新たな面白い人たちが出てきた」感が強かったと思います。そしてやっぱり「M-1という大会はそういう大会なのだ、そういう大会であるべきなのだ」という気がしました。やっぱりM-1は夢がある。いや、夢しかないよ。夢しかなかった。みのや雅彦。6人くらい笑えばいいや、というM-1の理想とは180°真逆のシメで今回はお終い。
少女に何が起こったか
佐々木麻衣、メジャーデビュー。
「いったい何のことだよ」と思った人、そりゃそうです。「知らないAV女優だなあ」と思った人、考えすぎです。
佐々木麻衣とは自分が敬愛してやまない番組「THE カラオケバトル」の出演者であり、18歳以下で特に優秀な成績を残している出演者に与えられる称号「U-18四天王」の一人だった(現時点で今年度のU-18大会は終了したようなので、自動的にU-18ではなくなるため)。長いことここを読んでくれている方は「お前またその話かよ」という感じだと思うので、よく分からない人のために以前書いたものを置いておきます。
U-18四天王の中でもオジサン激推しだったのが佐々木麻衣ちゃんだったのです。小学生の初登場時は完全なるどすこい体型だったのに、高校生になって激ヤセ&美人化。昭和歌謡を歌いこなす天童よしみチックな女の子からスタイル抜群の昭和歌謡女子高生になってしまった。これぞギャップ萌え。同じことを何度も書きますが、自分はその苗字とプニり具合に敬意をこめて「まーりん」と呼んでいる。以降全て表記は「まーりん」で統一。
で、まーりんがメジャーデビューするという情報が先日放送された「カラオケバトル」で本人の口から発表されたわけです。これにはオジサンは色めき立ちました。「札幌で歌謡ショーがあればそれは通うっしょ!」(北海道弁を巧みに交えた超絶面白いジョーク)とばかりに拳を突き上げました。しかし番組内では「メジャーデビューするよん」という情報は出したものの、それが「いつどこでどうやって」という情報の基本である5W1Hを全く明かさないという体たらく。まさか本当にAVデビューなのでは?と一瞬思う。ウソ。
ちなみに今回の大会では優勝すると「年忘れにっぽんの歌」に出演出来るという豪華特典。結局優勝したのは同じU-18四天王をずっと守り続けている鈴木杏奈ちゃん(高校生になってエイベックス所属に)であり出演は叶わなかったのだけど、事前VTRにて特典のことを知らされたまーりんはテンション爆上げだった。お母さんにパンツ見えると叱られるくらいにテンション上がりまくりである。そりゃ昭和歌謡の歌い手としては憧れの番組なのは考えるまでもない。こちらとしても是非出演してほしかった。
そんなもんだから、自分はてっきり「演歌とか昭和歌謡でソロデビュー」的なことを勝手に考えていたのだ。自己弁護するわけではないが、誰しもがそう思っていただろう。しかしふたを開けてみるとこんなことになっていた。
はじめまして☺︎
— 佐々木麻衣 (@mai_arcana) 2019年12月15日
アルカナプロジェクトのメンバーになりました、佐々木麻衣です。
よろしくお願いします🙇🏻
メンバーのみんなと力をあわせて頑張ります!#アルカナプロジェクト#ARCANAPROJECT #カラオケバトル #佐々木麻衣 pic.twitter.com/tyEqxVvfkX
ん?あれ?思ってたのと違うぞ。アルカナプロジェクト?
おじさんは完全に動揺しました。ソロデビューじゃなかった。しかも演歌じゃなかった。なんかコスプレチックな衣装を着ている。プロジェクトの概要を読んでみると
タロットカードをベースにした世界観とメンバーの愛するアニメソング界に敬意を払いつつ、様々なジャンルの歌にチャレンジし続ける。
(公式HPプロフィールより)
タロットカードをベースにした世界観?メンバーの愛するアニメソング界?あれ?まーりんが敬愛するのはアニソンじゃなくて森雄二とサザンクロスじゃないの?「足手まとい」じゃないの?
そもそもまーりんは「カラオケバトル」でも異色の存在であり、勝負曲としてポップスやアニソンを歌うことはありませんでした。そして出演時の衣装も、他の出演者は年齢に合わせて制服チックな衣装を着るわけですが、まーりんだけは完全にバキっと決めたステージ衣装のドレスでした。女子高生のはずなのに女子高生感を全然出さないので、そういう類のものに興味がないんだろうと勝手に思っていたわけで。
しかしどうやらまーりんはアニソンにもちゃんと興味があった(らしい)。そしてメジャーデビューとあらば、今まで身にまとってこなかったようなコスプレ衣装もしっかり着こなす。おじさんのまーりん像は完全に崩壊である。
いや待て。もしかしたらまーりんは「メジャーデビューできるよ」という悪い大人の甘言に乗せられて、不本意ながらもこのプロジェクトに参加しているのではないか?もしかしたら何か親族の弱みを握られて、その借金を返すために自らの尊厳を犠牲にしてまでコスプレ衣装に身を包んでいるのではないか?あるいはカラオケバトルのまーりんは全て虚像で(小学生時の映像含む)、本当のまーりんは最初からバリバリアニソンを歌いこなす歌姫だったのではないか?そんなよからぬ考えが自分の頭の中を去来するのです。
そして自分の出した結論はこうだ。
素晴らしいじゃないか。
実際のところまーりんがどんな気持ちでどんな意図があってこのプロジェクトに参画しているのか、完全なる部外者の自分が知りうる余地はない(ネットで必要以上の情報を探っていませんし、今後探るつもりもない)。もしかしたら本当に悪い大人に唆された可能性だってある。しかし歌手として、芸能界でやっていくなら、そんな悪い大人ですら利用できるくらいのタフさがあってもいいんじゃないか(いやもちろん騙されているわけではないと思うけども)。
だからまあ、このまままーりんが流れていくままに自分も一緒に流されてみようかと思う。さすがにお披露目ステージに東京まで馳せ参じることはできないが(社会人甘くない)、北海道に、札幌にキャンペーンがあったときは誰にも告げずにこっそり行こうとは思う。いや、こっそりじゃなくてもいいんだけどさ。
こんな風に書くと、まーりんの転向をくさしているようでなんだか否定的なことを書いていると思われるかもしれないが、そんなことは全くない。昭和歌謡の歌手だろうがアルカナプロジェクトだろうが、ただひたすら魅力的なボーカリストを微力ながら応援しようという所存である。今後自分はあーりん(というかももクロ)とまーりん(これはまーりん単推しよ)の二刀流になってしまうわけだが、これも仕方ない。最終的にあーりんの主催するアイドルフェスにまーりんが出演したならば万々歳だ。
それにしても気になるのはまーりんのステージでの立ち振る舞いだ。いくらボーカルユニットとはいえ、こんな衣装来てただ歌うだけってことはあるまい。たぶん踊る。まーりん踊れるのか。ひとりだけテンポ遅れて踊っているのを見たらおじさん泣いちゃうかもしれない。逆にこれだけ世界観出しておいてただ歌うだけならそれはそれで面白いけど。
とまあ、おじさんの気持ち悪い妄想を垂れ流して本日終了です。なんか日テレ方面が騒がしいらしいですが、何のことかは知りません。
見る側の人間として
「ミヤネ屋」がまた叩かれてますね。
元KARAで先日自殺したと思われるク・ハラの報道をめぐり、韓国の自宅前から中継したことで、翌日以降報道陣やファンが押しかけたとか。抗議の電話やメールも1000件以上あったとか。あくまで「FRIDAY」が記事でそう言ってるだけで本当かどうか知らないけど。自分は大して信用してない。
ワイドショーの報道の在り方は令和のこの時代、昭和のような形にはもう絶対にならない。とはいえ「ワイドショー的な野次馬根性」が世の中から消えたわけではない。単にもっと手軽に無秩序に拡散されるネットに移行しただけであり、バカが主体的に関わることができるゆえ、より悪質になっていると個人的には思う。
あなたは大きい地震があったとき、まず何をしますか?
もちろん最初は安全確認だろうが、揺れが落ち着いたらまずやることは「NHKをつける」ではないだろうか。まあ人によっては「ネットあるいはSNSを見る」かもしれないが、オッサンである自分は圧倒的にNHKだ。確実に情報が流れてくるし、全体の状況がつかみやすい。
それと同じように、自分は「ゲスいニュースが発生する」と「ミヤネ屋をつける」のだ。なぜなら、ゲスいニュースの扱い方は「ミヤネ屋」が圧倒的に下世話でゲスいからである。変な言い方になるが、そのニュースのゲスな部分を正確にゲスく報道してくれる。餅は餅屋、地震はNHK、そしてゲスは「ゲス屋」こと「ミヤネ屋」である。
そういう意味で「ミヤネ屋」が自殺したハラさんの自宅前から報道したことは今の時代「あまりよろしくない」ことではあるが、「ミヤネ屋」のゲスい部分が存分に出ている「らしい」報道であることは間違いない。「もっとやれ」とは全然思わないけど、ミヤネ屋がこの距離感で報道することが、このニュースが本質的に持つゲスさを表しているのだと勝手に思う。ジャーナリズム的な意味では全くない。ただミヤネ屋がゲスいのだ。
また、宮根誠司を叩いている人間は、自分からすれば「つまらない人間」である。ミヤネを叩いておけば共感されると思っている心底つまらない人間でしかない。和田アキ子を、坂上忍を叩いているのとまったく同じ人間だろう。なんか偉そうに自分の意見を述べることにイライラしているんだろうな。別にその意見を強制されているわけでもないのに。色々なことを総合すれば、叩いている人間のほうが「正しい」のかもしれないけど、そんなことはどうでもいいのだ。自分の基準には何も関係がない。
仮に「ミヤネ屋」が終了したところで、自分の人生には何の変化もないだろう。だけど何かとびきりゲスい事件が起きたときには「ああ、ミヤネ屋見たいなあ」とたぶん思う。自分にとってそういう番組は「あってもいい番組」だ。そりゃ自分の居住地である札幌がオリンピックのマラソン開催に関して理不尽に叩かれれば腹も立つ。しかし番組が終われだなんてとは思わない。特定の意見が批判で封殺されるのは、それはミヤネの偏っているかもしれない意見よりももっと不健全だとは思うんだけど、どうなんだろう。
「ミヤネ屋」はゲスくていい。ゲスいからこそ「ミヤネ屋」だ。なんでそんなことも分からずにテレビ見てるんだろう。そりゃテレビ面白くないよなあ。でもその面白くなさは自分に起因していることにそろそろちょっと気付くべきだとは思う。
ひとでなしとなじられて
何が起きたのか、芸能界は結婚ラッシュです。
11月22日がその数字にちなんで「いい夫婦の日」というのは割と知られた話。なもんで、それを狙ってか、はたまた総理の陰謀か(少なくとも首相経験者が言う話じゃあない)ここ数日で立て続けに結婚、結婚、また結婚のニュース。令和元年のうちに、という気持ちもはたらいているんでしょうか。
壇蜜さんの「ついに人妻か!」的な驚き、メイプル超合金安藤なつの「年齢不詳感はあるけどそりゃけっこういい年齢」という収まりのよさ、さらにはオードリー若林の「ラジオスターとしての矜持」、そんでもってイモトアヤコの「全員から祝福される最高の結末」まで、ありとあらゆるパターンが出てきた。まだ他にもいたような気がするが、たぶん気のせいだろう。川村ゆきえとか髭ダンの人とかのことだね多分。
30代後半独身男性結婚の予定なし、という独身貧民の自分からすれば、この手の話題は「苦虫強制噛ませ的な話」である。いや誤解なきように言えば、これで自分が「日々婚活に励んでいる結婚必死系男子」であれば本当に「悔しいです!」的な話になってしまうんだろうが、自分のような「阿部寛の1000倍くらいスペック低いけど結婚する気がない男」からすれば、他人の幸せは素直に「よきかなよきかな」なのである。もちろんふとした瞬間に絶望的な寂しさが襲ってくることはあるが、それは結婚することによって失われる色々と引き換えにするものなので、仕方ないと割り切っている。結婚したらこんなところで超絶しょうもない文なんて書いている暇ないですからね。
社会的に面倒なことといえば「子育て」という共通の話題がない大人からは「結婚しないの?」と言われ続けること。もうこれも仕方ない。いい歳の大人は大抵の場合「結婚」「子育て」が共通の話題になる。自分のような「普段何をしているのか得体の知れない人間(=ただ家でテレビを見ているだけ)」と共通の話題なんてあるわけがない。そりゃあそうなる。一方で自分も「結婚して子育てしている人と話すことなんてそんなにない」わけで、自然とそういう場からも遠ざかってしまいます。まあ元々社交性なんてものは持ち合わせてないんですけども。
個人的には何の不平も不満もないのだけど、「次の世代を育て、社会に貢献する」という意味では著しく社会に貢献していないという負い目は常にある。税金が所帯持ちより高かろうが、同じだけ、いや他人以上に働いていても絶対に手にすることのない「家族手当」がつかなかろうが、社会の一員として諦める所存だ。とはいえ全ては「年末調整すげえ楽」と相殺されてチャラになると言ってもいいだろう。哀しきサラリーマンである。
だから個人としては他人の結婚に「いやあ、めでたいなあ」と思いつつも、その一方でどこかの地面を這うように「お前は結婚もできないひとでなしだな」という意識が自分の中に入ってくる。自分ではそれでいいと思うのだが、社会の中にいる客観的な自分がひとでなしとなじってくるのだ。
そりゃこの歳で「このご時世に日がなテレビばっか見てる」「ももクロちゃんを愛してやまない」独身なんてのは、人間としてどうかしているとしか思えない。30過ぎて独身のやつなんてどこかしら欠陥があるなんていう言説も、自分に照らし合わせてみれば、あながち間違いではないとすら思う。
先日仕事が忙しくてヘトヘトになっているとき、高校時代からの友人にLINEで「疲れてきたらススキノのメンズエステのHPを見ると頑張れる気がする」なんて軽口を送ったら「いや俺は娘の写真見るけどね」と返されて、オレ島康介が「何も言えねえ」と呟きましたよ。20代の頃ババアと出会い系でセックスしていた友人の吐く言葉じゃない。思ったけどそう返しはしなかった。だからここで書いてしまった。まあ友人はそんなことで怒る人間ではないので別に返してもよかったのだが。
それはともかく、「芸能人の結婚」は自分がいかにひとでなしかを再確認させてくれる装置であるように思う。みんな結婚してんのに、オマエはいつまでも独身だな、と。ススキノのメンズエステ行きたいけど結局HP見て止めるマンだもんな、と。オマエがひとでなしであることはよく分かった。たぶん読んでいる皆さんがそう思ったであろうこのタイミングで、ようやく言える言葉はこれじゃないかな。
有安さん、結婚おめでとう。幸せそうだから引退してもいいかもね。もうあなたの芸能人としての活動は見るに堪えないよ。堂本剛の比じゃないくらい正直しんどいね。なんだいあのクソすぎるインタビュー記事は。全てが「自分に都合のいい言い訳」じゃないか。残った数少ないファンはそんなことを聞きたいわけじゃないだろ。無論殆どの一般人はあんな長くて空虚なインタビュー読まないわけで、つまるところ誰にも向けていない言い訳の記事。本当にあなたは自分のことしか見ていない。そのくせ周りからどう見られているか自分が見えてないんだ。
あなたがインタビューで語っている
「実際にライブで見てもらったり、私が発信していく、表現していくもので感じてもらうしかない」
という言葉は、あなたが思っている以上に重たい。実際ライブで見て発信したものを感じ受け止めたファンが次々とあなたから興味を失っているんじゃないのかい。
自分は緑推しとしてあなたの脱退に関する「嘘」を好意的に「方便」として受け止めた。あなたがそこまでして抜けたかったももクロでは出来ない、ソロとしての熱く滾る何かがあったからこそ、抜けるという決断をしたのだと思っていた。しかしそんなものは存在せず、ただ年上の精神科医との歌手ごっこをするための、ただの「嘘」だった。それを自分はソロになってから「あなたが発信していく、表現していくもの」で感じたのだ。これ以上まだ何を感じさせるというのか。どんな自信があるのか。それをできればクソみたいなインタビューではなく、作品で感じさせてくれないか。
元推しが結婚のはなむけとして贈る最後の言葉。
ひとでなしは素直に結婚も祝えないんだよな。これだからひとでなしは。
思い込み
先日見た「世にも奇妙な物語・秋の特別編」の感想を。
鍋蓋
杉咲花主演。ぱっとしないOLの主人公は、自分の端末に届く「おすすめプレミアム」というサイトから届くおすすめ商品を購入することで人生が好転していく。しかしその好転していた人生が同僚によって崩されていく。おすすめ商品に殺害をほのめかす商品が並べられ、主人公は包丁で殺害しようと実行に移るも相手に阻止される。その阻止した道具とは自分も最初にオススメされた鍋蓋だった。
これは「世にも」定番フルコースです。「世にも」ってどういう番組ですかと尋ねられれば「これ見て」と言える令和時代のスタンダード世にも。「世にも」の大定番である「日常から少しズレた現象」「自分だけかと思いきや相手も」「何か大きなものによる実験」というフルコースを満たしています。さらには監督の「杉咲花ちゃんに悪いことやらせたい」欲まで出ちゃってますから、もう贅沢すぎてお腹いっぱい。確かに杉咲花ちゃんには何か変わったことやらせたいですよね。
恋の記憶、止まらないで
斉藤由貴主演。かつての売れっ子も年齢を重ねヒット曲が出ない主人公。ライブをやっても昔の曲ばかりで誰も食いつかない。そんな中頭の中にふと浮かんだメロディと楽曲「恋の記憶」がちょっとしたヒットとなる。しかしその曲はかつて自分が出演した番組のCMとして流れたものの、出演していた歌手が亡くなったため一度放送されたっきりお蔵入りになったCMの楽曲そのものであった。罪の意識にさいなまれるも、誰もその音源を知らないことから無視することに決めた主人公。しかし自身もCMの撮影を行うときにその幻を見るようになる。そして自宅で流れるかつてのCMの幻影を見て、その歌手が亡くなった原因も「他人の曲を使用したことによるもの」だったことに気づく。「恋の記憶、止まらないで」の歌詞が「この曲、盗らないで」に聴こえて。
これも素晴らしい。「世にも」のホラーエッセンスが存分に注入された力作。他人の曲を知らずに使っていたものの、その盗用していた曲もまた盗用されていたものだった、という「自分も」系であり、かつホラー系の期待も裏切らない。また楽曲のタイトルがダブルミーニング(というか単なるダジャレ)になっているところもファン心をぐっと掴む。
ムロツヨシ主演。現代では治療法が確立されていない病気による余命2週間と宣告された剛腕社長の主人公。命が助かるには治療法が開発されるまでコールドスリープで眠るしかない、と言われコールドスリープに入ることに。体力的な問題から目を覚ますことが出来るのは4度まで。1度目は息子の結婚、2度目は息子の逮捕、そして3度目は息子が自分と同じ年齢になる誕生日。「そんなことで起こすな」と思った主人公だが、そこで知る事実とは。
これまたよく出来ている。ムロツヨシを主演に据え置き、そしてコールドスリープという「世にも」ではよくある設定からコメディに寄せてくるのかと思いきや、なんとまあ直球の感動作よ。スタッフロールの後ろでエピローグ的な展開が流れるのも泣かせる。
ソロキャンプ
板尾創路主演。大きな仕事が終わると自分を見つめるために誰もいない山奥でソロキャンプに興じる主人公。一人で山奥で過ごす至福の時間を邪魔するように突如現れた男。自分の話を喋ったあと、ナイフを盗んで自害する。するとまた次は女子高生、次は老婆と現れては死んでいく。医者である男が見ていたのは自分が見殺しにした患者たち。彼ら彼女らの幻影を見て谷底に落ちる。一命を取り留めたものの、手術室で聞こえてきた声は「たぶん無理だろう」との声。今まで自分がしてきた「命に真剣に向き合わない」ことに向き合うことになった。
ホラーでありながら「因果応報」を思わせる内容。昔の「世にも」はこういうの多かった気がしますよね。そして最後にちょっとだけ毒が効いているやつ。これも悪くなかった。
恵美論
白石聖主演。日本史、ならぬ主人公恵美の歴史や生い立ちが学ばれる「恵美論」があったら。そしてその「恵美論」を真面目に勉強する学生と恋におちたら。
今回のコメディ担当。ただエンドロール後にもう一本やるのはあんまり好きじゃないなあ。中身は可もなく不可もなく。今回は他の4本が良すぎたのと最後にオマケのように入ってきたことがちょっともったいなかった。箸休め的に3本目くらいにあったら良かったのになあ。
………お気づきだとは思いますが、この感想は自分が先日見た「秋の特別編」の感想です。数日HDDに眠っていたのを先日見たもので、感想もついでに書いた次第です。みなさんの記憶が不安になったのであれば申し訳ない。ただ、それは「奇妙な世界」への扉の第一歩かもしれませんし、ただこれを書いている人間の性悪さかもしれません。それでは、ごきげんよう。
思い込み
先日見た「世にも奇妙な物語・雨の特別編」の感想を。
さかさま少女のためのピアノソナタ
玉森裕太主演。ある日主人公は図書館で古びた血染めの楽譜を見つける。そこには「絶対に弾いてはならない」と書かれており、実際に演奏し間違えれば指を怪我し二度と演奏が出来ない体に。しかし演奏をしている間は時間を止めることが出来る。ある日その曲の演奏をしはじめると屋上から投身自殺を図った同級生が空中に。主人公はどうにかその同級生が救えないかと思案する。
「曲を演奏すると時が止まる」「曲に失敗すると二度と演奏できなくなる」のメリットデメリットがよく分からないですよね。オチにも使われる「逆に演奏すると時間が戻る」も含めて、なんだか上手いこと出来ているのかそうでないのか判断に困る作品。最後に救った同級生が同じ曲を弾いたら今度は二度と演奏できなくなった同級生が飛び降りてくるのは完全に蛇足じゃない?
しらず森
吉田羊主演。自分が幼いころよく遊んだ森に自分の息子を連れて行く主人公。そこで息子は神隠しに遭ってしまう。離婚寸前の旦那と一緒に息子を探すが、そこでタイムカプセルに書かれた自分からのメッセージを基に、息子の救出を試みる。
タイムトラベルからのちょっとした感動ストーリーは王道。週刊ストーリーランドかと思いました。この後の「人間の種」とちょっと中身がかぶっているのは気にしないでおこう。しっかし吉田羊はシングルマザーとかシングルとか多いですよね。やっぱりそういう風に見えるんだろうか。
永遠のヒーロー
郷ひろみ主演。科学の発達により怪人と正義のヒーローが普通に存在する世界で奮闘するヒーローの主人公。離れて生活する一人娘のために奮闘するも、その存在が架空であると知り、自分の存在意義を失う主人公。そんな中存在しない娘からの電話により、衝撃の事実を知る。
世にもでは王道の「逆に」パターンである。やっぱりこの構図は話として美しく、そしてオチも美しいですよね。せっかくの郷ひろみ主演でヒーローモノなのに、結局郷ひろみはスーツアクトしない(そりゃそうだ)ってのはちょっともったいないような気はします。あと最後のスタッフロールで山寺宏一が声の出演ひとり10役は便利使いしすぎと完全に笑わせにきている。さすが。
大根侍
浜辺美波主演。好きな先輩にブリ大根を作ろうと思い、大根を買って帰ろうとする主人公。しかし帰りに大根を腰に差す男と大根がぶつかってしまい、そのまま決闘へ。
今回のバカ枠。超絶かわいい浜辺美波に珍奇なことをやらせたいスタッフのスケベ心と、超絶かわいく当時絶賛変な恰好で不倫中の小手伸也に珍奇なことをやらせたいスタッフのごく真っ当な意識のぶつかり合いによる珍作品。これが(広瀬)アリスだったらこんなことはならずに、超絶真剣なコメディとして成立してしまうのでアリス最高と全然関係ない感想をぶちこんでおく。
人間の種
木村文乃主演。プロポーズをされて踏ん切りのつかない主人公。自らが母親を間接的に死なせてしまったというトラウマがあった。そんな折花屋でみつけた「幸せの種」を花壇に植えたら、種から人間が生えてくる。その植物は自分の母親を名乗り、主人公の気持ちを動かしていく。
タイトルだけ見たらホラーでも不思議じゃないんだけど、れっきとした感動作。前述の吉田羊じゃないけど、木村文乃も軽不幸の女性を演じることが多いような気がします。嫌いじゃない。
タモリパート
タモリの語りパートには佐藤二朗が出演。疑心暗鬼の強盗犯が自分を刺して死んでしまう、というストーリーを各話ごとにうまく繋いでいる。超忙しいんだろうけども、佐藤二朗でやっぱり一本見たいな、という気にさせられる。主演あったっけなあ。たぶんないと思うんだけども。
前回に引き続きストーリー5本。うちコメディチックな「大根侍」は話を前後編に分けて最後に放送。この構図「引っ張り」の効果があるのかもしれないけど、あんまり好きじゃないなあ。引っ張る内容じゃないのだからなおさら。
………お気づきだとは思いますが、この感想は自分が「先日見た」6月に放送された「雨の特別編」の感想です。半年間HDDに眠っていたのを先日見たもので、感想もついでに書いた次第です。みなさんの記憶が不安になったのであれば申し訳ない。ただ、それは「奇妙な世界」への扉の第一歩かもしれませんし、ただこれを書いている人間の性悪さかもしれません。それでは、ごきげんよう。