ググるカス

「ロンドンハーツ」でお笑い芸人の下の名前が思い出せるか、つうクイズをやってましてですね。

 

企画そのものはひどく単純。ふだん「コンビ名+苗字」で呼ばれたり認識されたりすることが多い芸人の下の名前がちゃんと言えるか、というだけのもの。たとえば第1問はオードリー春日の下の名前を当てるというもの。正解は「俊彰(としあき)」なのだけども、それを知っていて偉いということでも、それを知らなかったから恥ずかしいということもない、単に「それ知ってるの覚えてるの」という他愛のない企画である。ただ出演している芸人にはそこに人間関係が付属するので、視聴者とは少し違う意味が出てくるのだけど、まあそれだけ。

 

こういう「知っていても何の役にも立たない」系のクイズが自分はとても好きだ。特に芸人の下の名前なんてのは自分の得意ジャンルであり、これはもう完全に勝負だと思って全部やってみた。前述第1問春日は楽勝で正解。第2問FUJIWARA藤本の名前「敏史(としふみ)」も難なく正解。

 

しかし第3問TKO木下の名前が全然思い出せない。正解は「隆行(たかゆき)」なのだけど、聞いてようやく「あー、字面で見た事ある」くらいのレベルで全然ダメ。あっさり全問正解の夢途絶える。第4問ダチョウ倶楽部のリーダー肥後の名前「克広(かつひろ)」は正解。第5問ザキヤマことアンタッチャブル山崎の名前「弘也(ひろなり)」も正解。しかし第6問TKO木本でまた分からない。正解は「武宏(たけひろ)」で、「たけナントカ」までは分かったけどここが限界。結局終わってみればTKO二人とも分からないだけ、というTKOに対する愛がないことだけが分かって終わった。

 

とまあ、TKOへの愛がないから何なのだ、というだけの話なのだけども、これってそもそも「そういうだけの企画」なのだからそれでいいのだ。んでまあこの話を無邪気に書こうと思って、念のため名前を検索して確認しようと思ったわけです。すると検索候補にまあ出るわ出るわ「〇〇 名前」が。これはどういうことかといえば、検索した人がたくさんいたということですね。

 

そもそもこんな検索候補が出ることがヘンなのだ。単にその芸人のことを知りたければ、たとえば「オードリー 春日」と検索すれば済むわけだ。わざわざ「名前」と検索する必要はない。もっと言えば名前を知りたい場合だって「オードリー春日 名前」と入れなくても名前くらいは出てくる。なんでこんなお世辞にも賢いと言えない検索が候補に出てくるのか、と考えればそれはやはり「クイズで名前を知りたい人が検索した」ということに他ならないだろう。

 

かくいう自分も検索しているわけですが、これはあくまで「確認のため」である。番組放送中(といっても録画だけど)に検索したわけではない。番組中もクイズを楽しむために「検索しないで考えてみよう」みたいな表示が出ていたわけだ。そりゃそうだ。しかしそんな注意を無視して名前を検索する人間の多いこと多いこと。いやあどうかしてるね。

 

クイズの答えが分からないから検索する、というのはよくある話だろう。単にクイズの答えが早く知りたい、というだけの話。たとえば雑学系のクイズの場合であれば調べることで「ためになる」し、ちょっとでも早く答えが知りたいというのは分からないわけじゃない。

 

しかし今回のクイズは「お笑い芸人の下の名前」である。早く知ってどうする。いや、そもそも知ってどうする。そして知ったから何なのだ。楽しいか。楽しくないな。じゃあなぜ早く知る意味がある。困っている芸人より少しでも早く知ったことで優越感を味わうのか。そもそもそんなものあるか?じゃあ何のため。おそらく、おそらくではあるが「分からないことがあったら脊髄反射的に検索して答えをすぐ知ろうとする」だけの話じゃないだろうか。何の考えもなしに「ググる」ということをしているのだろう。

 

知らないことを知ろうとするときにするのは望遠鏡を覗きこむことではなく、グーグルで検索すること。特に若者にはそういうクセがついているのだと思う。決して悪いことではないだろう。しかし「考えることそのものを要求されている」ものにおいて、それを放棄して、いや放棄しているとも実感できずに「ただ調べる」クセがついているのは、これはちょっと怖くないだろうか。お笑い芸人の下の名前を番組よりちょっと先に知ることは、いったい何だというのか、ということすら考えずに検索していることに気づいているのか。

 

はっきり言えば、こんなもの知ろうと知るまいと、本当に何の影響もない。だからこそ「あれ、なんだったっけ」と考えることそのものに面白さがあるのに、そんなことをひとつも考えずにバカの一つ覚えですぐ検索して答えを知る。ちょっとの時間考えることをしないのも怖いし、考えることを放棄して得られるものは「他人より数十秒早いすっきり感」だけしかないのも怖い。そんなに我慢できないか。我慢せずに先に知ってこの後どう番組楽しむつもりなのか。そんなに答えを急いでどうするのか。深夜にロンハー見ているやつらが何を急いでいるのか。全てひっくるめて、「怖い」と自分は思う。

 

まあ自分もネットの検索には大変お世話になっているので、検索することそのものを揶揄することは出来ない。しかし、しかしだ。あれだけ分かりやすく「検索せずに考えてみよう」とか表示してくれているのに、検索して答えを先に知ろうとする人がたくさんいるであろうことを考えるにつけ、そりゃあテレビ作る側は視聴者を軽んじるわけだよ、とは思った。なんかもう考えれば考えるほど虚しい。こういう気持ちを何と表現したらいいのか分からない。しっくりくる言葉を検索してみるか。

 

 

 

滝川クリスティ

今年も「高校生クイズ」の感想を。

 

昨年に引き続き「地頭力」(じあたまりょく)を競うと銘打ち、クイズ研究会が行う競技クイズだけではどうにもならない問題が多く出題された。簡単にいえば「去年とほぼ同じ」である。去年とほぼ同じ、ということは対策のしようがないわけではなかったように思うけど、高校生の動きを見るとあんまり対策してきた出場者がいなかったような気がする。まあほぼ同じような問題出ると思わないもんなあ。ある意味裏を突いたのかもしれない。見ているほうは「うーん」と思ったけど。

 

だからまあ正直自分は「再放送でもそんなに分からんな」とは思ってしまった。つまんなかったというわけでもないが、かといってワクワクはあんまりしなかった。だって「またこういうことやるんでしょ?」って思ったから。たぶん出場者も。「またかよ」って思ったはず。決勝まで行った高校生も「ああ今年も早押しじゃないんだ」って思ったんじゃないか。

 

見どころとしては「除光液でシミを落とそうとした前年覇者」と「高校生にそれをやるのは酷」の2点。以下説明。

 

ひとつめ「除光液でシミを落とそうとした前年覇者」。1日目が終わりホテルに戻ってきた高校生たち。そこに登場したのはTシャツに醤油の大きなしみを作った千鳥大悟。これを落とすために1日つけておく液体は何?という問題。選択肢は6択で、一番落ちなかった高校生が脱落というもの。

 

「いちばん落ちる液体は何?」であれば結構難しい。しかし「もっとも落ちない液体を選ばなければよい」は非常にハードルが低い。なぜなら、選択肢の中には「大根おろし」「米のとぎ汁」など、無難に落ちそうなものも混じっていたからだ。高校生であれば「大根おろし酵素が含まれているので汚れを落とす」「米のとぎ汁は昔洗濯に使われていた」くらいの知識はある。あってほしい。理科からも家庭科からもアプローチできる問題だ。実際に「おばあちゃんがそうやっていた気がする」とか言っていた高校生もいた。

 

しかし前年覇者の桜丘高校はあろうことに「除光液」を選択。全く落ちずに敗退。これはいったいどういうことだ。前述したがこの問題が「一番落ちるものは?」という問題であれば、もしかしたら除光液には何かしみを落とす成分がたくさん含まれていて「意外な答え」として選択する余地はある。しかしこの問題は「一番落ちないものを選ばなければよい」なので、こんな冒険をする必要はない。少なくとも「あれはそこそこ落ちる」という知識があれば選ばなかったのでは、と感じる。

 

となれば導かれる結論としては「ルールがよく分かっていなくて勝負に出た」「そもそも家庭科や理科の知識が乏しかった」くらいなもんだろう。元々鹿児島ラサールに入学できるくらいの学力を持つ東兄弟にしては、かなりお粗末な結果だったと思いたい。週明けクイズ研究会にしみ付きのTシャツがかけられていないことを願う。

 

もうひとつの「高校生にそれやるのは酷」は、女子を擁するチームに対する比較。

 

IQ158の「いかにも私は頭が良い!」という雰囲気を醸してやまない女子を擁するチームと、チームメンバーに手作りのお守りを配るぽっちゃりメガネ女子を擁するチームがベスト8まで残ったわけですね。結果両チームとも敗れてしまうのですが、この2チームに対する「性格いい娘」と「性格悪い娘」の分かりやすい比較は、テレビ的に分かりやすくても、やっちゃあ可哀想だなとは思った。純朴なぽっちゃり女子に対して、女王様なIQ高い女子。短時間で印象づけるにはこれしかないけどなあ、ねえ。

 

特に「ひでえなあ(笑)」と思ったのが、乃木坂46のメンバーに対して漢字の3ヒントを与え、そこから人物を連想させるクイズ。自分たちが回答者ではなく出題者になるわけで、自分たちが会心のヒントを出しても乃木坂メンバーが答えることができなければダメというもの。IQ158の子のチームが出題者で、正解「滝川クリステル」に対して出したヒントが「政」「妻」「進」の3字。ヒントとしては上々であったが、乃木坂メンバーにピンとこない回答者や「滝川クリステル」の名前が思い出せないメンバーが数人いて苦戦。

 

ここで「クリスティ」と書いた乃木坂の人が「メンバーにクリスティがいて…」と言い訳している間、それを聞いてるIQ158の子が「お前の偏差値が低いからじゃボケ!」という明確な敵意をむき出していた顔が映る。これは可哀想!枡アナに指摘されて表情を崩したけども、今のテレビで乃木坂46にあんなに明確な敵意を向ける映像はない。枡アナが拾ってしまった以上その顔を映すのは仕方ないけど、いち高校生に対しては可哀想だよなあ。だってこんなしょうもないブログにわざわざ書かれてしまうのだよ!(書かなければいいだけではあるが)

 

結果このチームは準決勝で負けてしまうのだけど、静かに悔しがる女の子がじっくり流れた。悔しさがにじみ出ていて普通に考えたらいい映像なのだけど、前述の顔があり、前のクイズで無駄にチームメイトを泡に落としてみたりとしていたので、なんだか「挫折を味わうがいい」的なメッセージがこもっているような気がしてならなかった。もちろんそんなことはないのだろうが。

 

編集したほうは「分かりやすいドラマ」を求めての結果だろうけど、自分の感想は「女教師モノのAVじゃねえか」である。いつも生徒に対して横柄な態度をとる女教師(あるいは同級生とかでもいいんだけど)に対して、生徒側の男優が今までの態度をなじりながらよってたかって、というジャンルのやつ。序盤で性格のキツさを演出しておけばしておくほど後半でのシーンが映える。最後のクイズに敗れたシーンがいわゆる「屈服」ですよね。これがAVならばこの後チームメイトに、という流れですよ。

 

今この文を読んで嫌悪感丸出しにしたあなた、その顔が前述した乃木坂の子に向けられた顔です。これが言いたかったんです!(大嘘)まあこの説が当たっていれば、編集マンは確実に勃起しながら編集していましたね。AV業界はこのジャンルの新しいバージョンとして検討願いたい。出たら買う。たぶん2019高校生クイズ最低の感想。

 

それはともかく、3年1セットと言われている高校生クイズは(あれば)来年もこんな感じになるんだろう。せめて最後にノーマル早押しもやってあげてほしいとは思います。その後はクイズノック監修とかになるのかなー、なー(伊沢氏は嫌いじゃないよ、念のため!)。あ、あと優勝した洛北おめでとう!(全然覚えてない)

 

 

それはダメな嘘

「クレイジージャーニー」が爬虫類ハンター加藤英明の内容に問題があったとして謝罪および調査を終えるまでの放送休止を発表。

 

爬虫類ハンターこと加藤英明先生が海外に行って珍しい爬虫類(じゃない場合もあるけど)を自らの手でつかまえるという旅に番組が同行し、実際に捕まえている映像を放送するという内容。番組内では加藤先生が長時間探して捕まえた、として放送されていたが、実際には一部の動物は現地のコーディネーターが用意していたものを放ち、それを捕まえていたとのこと。

 

まずは自分の率直な感想から。とても悲しい。

 

「クレイジージャーニー」はとても好きな番組で、おそらく全て見ている。熱狂的というわけではないけども、欠かさず全部見ているのだからまあ好きなほうだとは思う。特に加藤先生の爬虫類ハンターの企画も好きだ。加藤先生の情熱と実際に登場する希少な爬虫類の相乗効果でワクワクさせてくれる数少ない番組だった。

 

だからまあ何の疑いもなく見てはいたけども、ここ数回の爬虫類ハントの旅は確かに「よく獲れている」とは思った。加藤先生が偶発的に捕まえたものはともかく、お目当ての爬虫類がしっかりとまあ見つかるのは「見つかるまでやっている」と思っていたが、そんなに簡単な話ではやっぱりなかったということだ。以前は「見つからなかったけど後日映像に映っていた」なんてのもあったけど、最近はずっと「見つかっていた」のは、用意していたというだけの話だったのだ。

 

現地のコーディネーターが爬虫類を用意していたことを加藤先生は知らなかったらしい(という報告がTBSから発表されている)。もし加藤先生がこの件を知っていたのならば「共犯関係」が成り立つわけで、あの無邪気に動物を捕まえていたものまで全て演出ということになるわけで、番組と加藤先生ともどもかなり厳しい。ただ加藤先生がこのことを知らなかったのであれば「被害者」という言い方も出来る。もっとも加藤先生も大人なので、「どこまで知っていたか」の真相は不明であるが、ここは「知らなかった」ことを信じたい。

 

別に自分はやらせ(演出)そのものを否定しているわけではない。

 

自分の文章を長いこと読んでくださっている方はご存じだと思うが、自分はバラエティ番組に関するやらせ(演出)は「割と許容するほう」である。「面白ければやってもいい」というスタンス。それは見ているほうも「薄々感じるもの」であるし、それで面白いのであれば誰も損しないからだ。

 

しかし「消えた天才」といい「クレイジージャーニー」といい、やらせ的演出はしてはいけない番組もあると思っている。なぜなら「演出が入ることによって、その出演者の価値を不当に下げることになりかねない」からだ。

 

「クレイジージャーニー」に過剰な演出があれば、それは出演してくれるジャーニー全てに迷惑がかかる。今回の件に関して加藤先生の信用は少なからず揺らいでいるだろうし、たとえば丸山ゴンザレスが実際に危険な場所に取材に行って危険な目に遭いながらも貴重な取材をしているにも関わらず、「どうせ危険なことになったのも現地の人に頼んだ過剰な演出なんでしょ?」と疑われてしまう。これは丸山ゴンザレスの取材の価値を不当に下げることになる。番組がやったことが出演者に全部跳ね返ってくるのだ。自分はこういう嘘はやっちゃいけないと思っている。

 

「消えた天才」も全く同じこと。本当に凄い才能を持っていたのに、その才能を紹介するVTRに不当な演出があれば「本当は凄くなかったのに凄かったように見せてるんじゃないのか」と、やっぱり本来の価値を不当に下げていることになる。

 

一方で「イッテQ」の架空の祭りみたいなものは(実際にそういう祭りがあるというニセの情報を流布すること以外は)、宮川大輔が頑張ってそして最終的に面白いというだけなので「やってもいい嘘」だと思っている。

 

番組の根幹にかかわる信頼を毀損してまでついていい嘘はない。今回のは明らかに「ダメな嘘」だ。「クレイジージャーニー」という番組は「出てくる人たちが掛け値なしに凄いことをそのまま見せてくれる」ことに面白さがあった。しかしその価値を自らの演出で毀損した。忸怩たる思いではあるが、ここは潔く番組を畳むべきじゃないかと個人的には思う。それは「やらせの責任を取る」という意味ではなく「番組の根幹を崩した以上、続けるべきものはない」という意味だ。これ以上続けても、そこにつきまとうのは「でも演出なんでしょ?」という目。出演することが悪いイメージにすらつながりかねない。

 

ただまあ番組が人気になり、その中でも特に人気の企画を成立させるために、そういうことをしてしまったという気持ちは分からないではない。「全然撮影できませんでしった」では番組にならないと考えたのだろう。しかしこの番組は「全然撮影できませんでした」も一つの結論としてアリの領域まで来ていたし、それをありのまま見せることに価値を付けることも出来た番組じゃなかったのかとすら思う。ただ目先の成果に執着し、こんなことになったのは本当に悲しい。とはいえ番組内でたまに顔をのぞかせた「うちの番組凄いでしょ、みんなほめてよ」という姿勢が、こういう結果を生んだのかなともちょっと思う。

 

なんだろうなあ、久々にテレビの話でちょっとへこんだよ。

 

 

だってカラオケバトルが好きだから(2019夏)

2週連続で「THEカラオケ☆バトル」やってたんですよ。今回は2週にわたって夏のグランプリつうことでやってましてですね、ええ、そりゃあもう真剣に見てましたよ。

 

自分はカラオケバトルの中でも特に18歳以下が出演するU-18が好きです。番組でも「歌うま甲子園」だなんてタイトルがついているように、なんか青春を感じるところがいい。個人的には毎週U-18でもいいくらいなのですが、グランプリのような大きな大会も好きです。

 

以前にはこんなのも書いたくらいにしてました。

nageyarism.hatenablog.comこれ書いたのからもう3年も経ってしまっていたりして、様相も少し変わりました。またU-18編と書いておきながらプロ編を書かなかったこともあったので、今回はまとめて2019夏バージョンとしてまとめてみたいと思います。完全なる個人の偏見で成り立っていますので、KBファンの方は広い心で、そして今までKBを見た事ない人は「これならちょっと見てみようかな」という気分になっていただければ幸いです。ちなみに現在柳原可奈子は産休中なのでホラン千秋が代理で司会やってます。マチャアキは健在。

 

〇押さえておきたいKBスター

カラオケバトルには常連の出場者がいます。番組で勝敗予想をするとクオカードが当たったりするんですが、そのクオカードになっているような人たちです。ここに挙げるメンバーは完全に主観なので「なんであの人が入ってないんだ!」はご勘弁を。

 

翠 千賀(みどり ちか)

現在7冠。通り名は「高音オペラ魔女」。その名の通りオペラ歌手として高音で歌い上げる。歌が上手く点数が抜群に高いのが持ち味なのはもちろんなのだけど、個人的な翠さんの推しポイントは「勝負に関してはとても強気なのに、色々ととてもいい人なのが垣間見える」部分。あとそこそこの御年なはずなのだけど、随所随所でカワイイ。魔女なのに。ギャップ萌えを体現するお方である。旦那は外人です。

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宮本 美季(みやもと みき)

現在6冠。通り名は「エリートジャズシンガー」。アメリカの名門バークリー音楽大学を卒業。ただし番組には何人かバークリー大学卒業が出てきたりして、実際のところどこらへんまで名門なのか自分はよく分かってないけど、たぶん凄い。そして実際歌はとても上手い。女性ながら男性ボーカルの曲も歌いこなし、選曲も80~90年代のJPOPの曲が多く、自分のハートに刺さる曲を歌いがち。安定と信頼の宮本印である。

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RiRiKA(りりか)

現在6冠。通り名は「涙ジェンヌ」。番組には何人も宝塚出身者が出場しているが、その中でも最強がこのRiRiKA。宝塚時代に歌の評価で「秀」を獲得した実力。歌いながら涙を流すことから「情緒不安定」「涙ジェンヌ」と名付けられる。そんなことよりも個人的な推しポイントは別にある。勝利に対する執着が強く、あまりにカラオケで満点を出したすぎて「supreme」ばりの「100.000」Tシャツを着て登場し、主に自分の度胆を抜いたことがあった。画像が用意できなくて本当に申し訳ない。あと調子が悪いと松居直美に見える。でも歌は激うまい。先日結婚したらしい。

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海蔵 亮太(かいぞう りょうた)

現在3冠。他局の某カラオケ番組でメジャーデビューまで果たしたカラオケ世界王者。ミスターカラオケバトルと呼ばれた林部智史亡き現在圧倒的な女高男低なKBにおいて孤軍奮闘する男性シンガー。長身から繰り出される伸びのある美しい歌声はさすがの世界王者。男性ボーカルでも女性ボーカルでも歌いこなす。今回の大会ではあいみょんの「マリーゴールド」歌ってました。ニセモノの韓流スターみたいなルックスをしています。自分は勝手に「海蔵さんめちゃ歌うまいけどファン0人説」を唱えています。ファンの人本当にごめんなさい。

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その他覚えておきたい出場者

斎藤 伶奈(さいとう れいな)

2019夏王者。エステティシャン。海蔵さんが優勝した世界カラオケ大会の優勝者(海蔵さんとデュエットで)でもある。選曲があまり面白くないところが惜しい。ちなみに個人的にこの番組でMISIAとHYと中島美嘉は「歌上手い人が歌いがちシンガー」なので、歌うだけで個人的評価は下がる。

安藤 常光(あんどう じょうこう)

歌う教授。男性シンガーは個性的な人がもっと多く出てくると嬉しい。初期の常連だったせびっちゃマンボはいずこへ…

おかゆ

平成の女流し。美人。メジャーデビューも果たす。番組がきっかけで人生が大きく変わった人のひとりだと思う。

平野 光市郎(ひらの こういちろう)

歌は上手いが今まで一度もマトモに働いたことのないフリーターシンガー。番組出演期間に子どもが生まれパパになった。奥さんしっかり者。基本的にダメな人だが歌が上手いからなんか笑ってしまう。

ダイアナ・ガーネット

外国人アニソンシンガー。の割には歌う曲はかなりJPOP。固定ファン多そう。

Daisy×Daisy(デイジーデイジー

自称10歳のこちらもアニソンシンガー。しかしベースに演歌が入っているので、歌うと

こぶしが入るのがちょっと面白い。

 

 

U-18四天王

KBにおいて、U-18で特に優秀な成績を残すものに与えられている称号が「U-18四天王」である。ちなみに高校を卒業する、あるいは入れ替え戦に負けるとメンバーの入れ替えが起きる。変遷はこんな感じ。

 

初代(~2017)

鈴木杏奈」「堀優衣」「佐々木麻衣」「角田龍一」

2期(2017~2018)

入れ替え戦により角田が陥落、その代わりに竹野留里が四天王に。

3期(2018~2019)

竹野が高校卒業により四天王ではなくなる。その代わりに入ったのが佐久間彩加。

4期(2019~)

公式のアナウンスはされていないが、堀優衣が高校を卒業したことにより四天王ではなくなる(ただし番組内では「元四天王」で紹介されているので四天王ではなくなったことは間違いない)。しかし堀が抜けた後の四天王は決まっていない。というわけで現在は鈴木、佐々木、佐久間の3人を指す。ちなみに佐々木も今年で高校卒業の年なので、来年まとめて二人決めるような気もする。

 

というわけで四天王(だけど3人)紹介。

鈴木 杏奈(すずき あんな)

現在6冠。四天王の看板を小学生から背負い続け、現在は中3。杏奈ちゃんのとても良いところは「選曲で魅せる」ところ。凡百の歌うまが歌うような曲では勝負せず、アニソンやアイドル曲で果敢に攻めてくる。以前呟いたことがあるけども、彼女が歌ったモー娘。の「シャボン玉」は自分が今まで聴いたどんな「シャボン玉」よりうまかった。堀vs鈴木のゴールデンカードは最近行われていないけども、個人的には杏奈ちゃんがいろんな意味で堀優衣の呪縛から抜け出した感がある。選曲だけでワクワクさせてくれる番組内でも貴重な存在なので、これからも頼むよ。

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佐々木 麻衣(ささき まい)

現在5冠。小中学生とぽっちゃりというか完全に貫禄のある体型で、歌う曲も昭和歌謡で完全にキャラ立ちしていたのだけども、高校生になって何かの呪いが解けたかのように激やせで高身長のスタイル抜群の美人に生まれ変わる(紹介VTRではお約束のように初登場の貫禄体型を流していじってくる)。4年もの間優勝できず、一時は四天王入れ替え戦にも回されたが、そこを回避し2018後半からは絶好調。自分はその苗字とプニり具合に敬意をこめて「まーりん」と呼んでいる。本家あーりん(ももクロ佐々木彩夏)も痩せてきたので、まーりんもそれでいい。オジサンの激押しである。本当はもっと今の曲も歌ってほしい。

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佐久間 彩加(さくま あやか)

現在2冠。avexのオーディションでグランプリを獲っている本物。以前は選曲に面白みがなかったけども、四天王になってからは自分の中低音域が生きる選曲になりとても楽しみ。初登場時から大人びてはいたが、出演するたびにますます大人びていき、今やもうOLみたいな佇まいである。まだ中学生なのに。趣味が釣りというのもちょっと面白い。ブログ見たら釣りばっかやってる。

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元四天王

堀 優衣(ほり ゆい)

現在9冠。U-18を卒業し現在は慶応大生。今回の夏のグランプリで大学生になってから初の出演。いままでずっと制服だった衣装がワンピースに変わりました。優衣ちゃんといえば「圧倒的に私服がアレな感じ」だったので、制服から私服風衣装に変わることに大変な危惧が(自分の中では)ありましたが、ギリギリセーフな感じでとどまりました。一安心です。それはともかく、優衣ちゃんのもっとも素晴らしいところは「大勝負での強さ」にあります。歌が上手いのは当然として、大勝負で100点を出すことの出来る胆力の強さは他の出演者より1枚も2枚も上。今回は優勝できませんでしたが、はやいとこ10冠を揃えレジェンド城南海(きずきみなみ)に並ぼうと思っているはず。各地でライブイベントで歌いまくってますが、そこらへんは採点関係ないのでもっと聴かせてくれます。まあKB見て「歌うまいけど心に響かない」と言ってる人は何か根本的に勘違いしていますけどね。

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竹野 留里(たけの るり)

現在2冠。現在は札幌医科大学生。ベースは民謡(ちなみに鈴木と堀はともに演歌ベース)。メガネっ娘(ただしテレビ向け)。ニコニコ顔とは裏腹に滲み出る性格のキツさ勝負に対する負けん気の強さは相当のもの。今回久々の出演でその勝負勘が少し鈍っていたような気もする。まあ医大生は忙しいのでねえ。

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そのほか押さえておきたいU-18出身者

小豆澤 英輝(あずきざわ あいき)

元歌手の母を指導者に持ち、見た目とは裏腹な美しい歌声の男子。現在大学生。大学進学による島根からの上京で遂に母親の呪縛から解き放たれるか…と思ったのも束の間、母親どころか家族そろって上京してしまった。英輝が本当の意味で解き放たれるのはいつの日か、というのが自分のみならずKBファン全ての心配事。とはいえ大学生になってからの英輝は絶好調であり、大学生大会で悲願の優勝も果たす。垢ぬけてきたし、何より船越英一郎に似てきた。歌声以外にも見どころが多い。

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元永 航太(もとなが こうた)

三山ひろしを敬愛する演歌男子。自身最後のU-18で予選決勝ともに100点で完全優勝した実力者。高校卒業で進学せず地元で就職した。今回社会人としてスーツ姿で登場したが、ふだんあまり着ていないのかスーツに着られていたのが印象的。演歌以外でも歌えると思うので歌ってほしいなあ。

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熊田 このは(くまだ このは)

初登場から高得点を連発し、一時期はU-18四天王に手が届く存在だった。高校生になってからは合唱の部活を優先してか出演機会が減って悲しい。また出てほしい出演者のひとり。

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原藤 由衣(はらふじ ゆい)

U-18新人王の高専生。どんなに活躍してもクラスメイト(高専は基本男子ばかり)が話しかけてくれない、という話をずーっと引っ張っていたが、それは高専男子特有の「女子とどう触れ合っていいか分からない」やーつであり、あんまりカラオケ関係なかった。顔もそこそこ可愛く見つかってしまった感があり、北海道を飛び越えて東京でワンマンライブやるような子になってしまった。すげえなあKBの影響力。

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前田 麻耶(まえだ まや)

北海道の片田舎の大学に通う朗らかなおねえちゃん。見た目とキャラと完全に面白いだけのおねえちゃんなのだが、歌声は本物。北海道出身の人はやっぱり応援してしまうよなあ。個人的には「マヤさん」と呼んで敬愛している。

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そして最後に紹介するのが悲運の二人。

角田 龍一(つのだ りゅういち)

元四天王。天性の歌ウマとして活躍していたが四天王陥落の憂き目に遭う。そして現役では大学受験にも失敗し、浪人中であることが2018年には確認されたのだが、現在は何をしているのか…。他の男性出演者にはない甘い歌声は唯一無二。是非復活してほしい。

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西岡 龍生(にしおか たつき

角田が四天王だったときに幾度となく入れ替え戦で戦い、そして退けられてきた悲運の男子ボーカリスト。堀優衣ちゃんが圧倒的な勝負強さを見せるのに対し、圧倒的な勝負弱さを誇る(それをネタに翠さんに相談する、というDVDのオマケVTRが作成されたくらい)。今年音大生になったらしいが、大学生になってからの出演は次回が初。どんなことになっているのか楽しみである。公式に歌唱動画がないから動画なしです。

 

 

 

というわけで全部書くのにえらく時間がかかってしまったのだけど、誰が読むんだこれ。また2年後くらいに番組が存続していれば更新しようかなあとは思っています。あー疲れた。

 

 

今こそわかれめ、いざさらば

関ジャニ∞錦戸亮がジャニーズを退所。

 

昨年渋谷すばるが脱退し、新たなスタートをきった関ジャニであったが、ここにきて中心メンバーでもある(という認識が自分にはある)錦戸が脱退してしまうのは、そんなにファンというわけでもない自分から見ても「えらいこと」であることは分かる。

 

渋谷もそうだったのだろうが、30代も半ばに差し掛かって「アイドルである自分」と「そうじゃないことをやりたい自分」との葛藤が生まれ、そこでグループを抜けるという選択肢が出てくるのはちっとも不思議なことではない。SMAPが解散、嵐が活動休止と長期間活動しているアイドルグループが「終わり方」を模索していく時代になっているわけだ。続けるという選択肢と辞めるという選択肢は常にそこにあるものなのだろう。

 

「永く続くアイドルを目指す」と公言しているももクロちゃんを推すモノノフの自分としては、こういう決断を「わかるもの」と考える一方で「続けることはできなかったのかなあ」とも思うわけですね。もちろんグループでの活動から気持ちが離れてしまっていてなお続けるというのは苦痛であり、ファンに対する裏切りでもあるというのはよく理解できる。ただそれでも自分は「アイドルでもいいじゃないかよ」とも思うのですね。まあ自分の勝手な思いですけども。

 

グループというのは良くも悪くも「ゲタをはかせてくれる存在」だ。グループのメンバーとして、比較対象がまず他のメンバーに限定される。個人の長所はグループでの強みになり、個人の短所はグループでの個性となる。ただいずれにせよグループありきのものであり、その括りがなくなったとき、その個人が比べられるのは「芸能界全体」なのだ。今までのようにはいかない。長所はもっと強力なライバルと比較され、短所はダイレクトに自分への足かせとなる。

 

もちろんそんなことを考えてグループ活動の継続や脱退を決めるわけではないだろう。でもグループにはグループにいいことあるよー、ってちょっとだけ言いたい。そしてもっと大きな声で言いたいのは「関ジャムどうすんのよ」ってこと。もはや関ジャニである必要性は最後のセッション以外あんまりないので、村上を司会に残して(いや残さなくてもいいや)コンセプトだけでも別番組で継承してくれないですかね?

 

 

 

EXIT兼近の件も少しだけ触れておきたい。

 

週刊文春が兼近の過去の逮捕歴を記事に。自分は記事全文を読んでいないが、兼近本人にも取材をしており、今まで会社から話すことを止められていた(そりゃそうだ)ことなどに触れているという。

 

しかし自分が気に食わないのは文春側のコメント。

週刊文春」記事は逮捕の過去によって現在の兼近さんを否定するものではありません。兼近さんという芸人がいかに生まれたのかを、ご本人の言葉によって伝える記事であることは、読者の皆様にご理解いただけるものと思います。

嘘つけ。「人気者の過去を暴いて金儲け」って正直に言えよ。兼近が正直に話しているのに文春側は正直に話さないのか。何より「吉本芸人EXIT兼近は少女買春あっせんで逮捕されていた」という記事の見出しが「こいつ逮捕されてたんだぜ」という見出しで読ませるゲス丸出しじゃないかよ。事実を書いただけとか言うんだろうな。あーゲスい。嫌いだー。

 

正しい意味で過去と「訣別」し*1今を生きている兼近に対し、こういう記事が出てしまうのは正直「仕方ないこと」ではあると思う。そりゃあまあ狙われますからね。しかしそれをあたかも「本人のことを知るため、よかれと思って」的な感じで、書いた方が悪者になりきらないところが汚い。文春は法に反していないが、汚い。何度も言う。汚い。

 

純烈の時にも書いたけど、ここ数年の文春は本当に汚い。完全なヒールとして立ち回るならまだしも、そうじゃないところが本当にイヤだ。勝谷誠彦も草葉の陰で酒飲んで暴れてるんじゃないか。

 

 

 

 

まあ文春よりもっと酷いのはTBS「消えた天才」の「天才感増すためにスポーツVTR早回し」ですがね。発想としては面白いが、それをこの手の番組でやるのは最悪の反則。本当に天才だった人たちの才能を貶めるのに一役買っているんだから。ここ数年の「捏造」と言われている案件で最悪レベルなんだけど、あんまり話題になってないのがおかしい。番組終了はやむなしどころか当然。

 

 

*1:「決別」を「訣別」と書きたいのは「美味しんぼ」43巻のタイトルが「過去との訣別~山岡プロポーズ~」だから

あれから1年

北海道胆振東部地震から1年。正確に言えば明日9/6で1年だが、自分の記憶には「木曜の朝」という印象がとても強いので(それはインフラでも何でもないのに翌日金曜から仕事してたなー、というクソみたいな記憶とセットで)今日で1年だなあと感じるのだ。その時の記憶は忘れないようにブログに書いてある。

nageyarism.hatenablog.com

札幌在住の自分としては、「住んでいる地域の停電復旧が若干遅かった」ことが切なかった(電気が使えなくて辛いというより「ウチはまだかよ」という感じ)くらいで、1年前の感想のタイトルにもあるように「ちょっとだけ被災した」という感じ。だからまあ厚真町のように甚大な被害を受けた地域からしたら、ほとんど何もなかったに等しいと言える。

 

コンビニに入れば「ああ、商品がまだ少ないな」と感じるくらいで、あとは喉元を過ぎた熱さのように忘れていき、少しずつ元の生活に戻っていった。もちろん余震の恐怖はあるのだが、これも大きな地震経験したあるあるだが「ああ、余震で震度3かあ」と、地震に対する感覚がマヒしていくような気はした。けっこう揺れても「物が倒れてこないから平気平気」とか。本当は危険だけどね。

 

先日映画「サバイバルファミリー」を見たのです。矢口史靖監督。「ウォーターボーイズ」の、そして個人的最高傑作「スウィングガールズ」の監督で「好きな女優の趣味が似ている」ことでも信頼を置いている映画監督。

 

日本で突如起こる大停電。電源からの電気も、そして電池からの電気も使えなくなった世界のとある家族を描く物語。主演の小日向文世とその妻深津絵里がテッパンなのはともかく、その息子役として「ひよっこ」で三男を演じた泉澤祐希、娘役として「わろてんか」主演の葵わかなが出演している。どちらも今ほど知名度がなかった頃の抜擢なので、やはり矢口監督のキャスティングは信頼がおけると改めて思う。

 

でまあ改めて映画の感想なのだけど、正直あまりピンとこなかった。矢口映画といえば「終わって楽しかった」の娯楽映画が多いのだけど、この映画は決してそういう類のものでもない。もちろん娯楽映画じゃないからダメだということではないのだけど、なんとなく映画全体からくる「なんだかそうじゃないよなあ」が自分にはあまり合わなかったのかもしれない。

 

矢口映画の主人公(たち)はいつもすっとぼけており、それが娯楽作品だと映画にいい味を与えるのだけど、今回は「非常時にそんなすっとぼけたことやられてもなあ」という感じがする。それが市井の人間の愚かさといえばそれまでだけども、ちょっとだけとはいえ、なまじ被災し停電を食らった身分としては「いやいや、それはダメだよ」という気分になってしまったのかもしれない。見ている自分が冷静すぎた。なもんで、冒頭で自分の感情がつまづいてしまったもんだから、最後まで乗り切れなかった。矢口監督の最新作「ダンスウィズミー」は大丈夫だろうか。

 

話を戻す。これから自分は毎年この時期が来るたびに「ああ、地震あったなあ」と思うのだろう。阪神大震災が、東日本大震災が「見てきたもの」(東日本大震災は札幌も結構揺れたけども)だったことに対し、胆振東部地震は「感じたもの」だった。分かってはいてもやはり意識が違うものだ。

 

あれから自分の防災意識も若干ながら変化した。枕元に防災グッズを置いていたりはしないのだけど、少なくとも全裸で寝ることはやめた。だってもしまた夜中の地震が起きたとき、逃げるのに困る。そしてスマホの充電だけはどうにかせんといかんと思いモバイルバッテリーは買った。カバンに入れっぱなしで殆ど使う機会もないが(普段から携帯の充電が切れるような事態にはならない)。

 

あれから1年、もう1年か。まさか1年前有安さんがtwitterでブロック祭りを開催しているとは誰が想像したか。いい加減元推しでも笑えないレベルに来ているんで、本当に誰か止めてあげてほしい。まあ止めてあげようとしてtwitterで苦言呈すとブロックされるんですけどね。なんだこのオチ。

 

これが愛じゃなければ

金スマ」で和田アキ子特集。

 

なぜ今更このタイミングで(歌手生活51年)和田なのか、というそもそもの疑問を取り払えれば番組としてはまあまあ面白かった。和田の生い立ちを見るにつけ、有吉のつけたあだ名「リズム&暴力(R&B)」が秀逸すぎて涙が出る。

 

というわけで内容そのものは自分が改めて書くほどのことではなかったので(しいて言えばヒロミがインタビュアーとして登場することにあまり意味はなかったことが気になったけど)さらっと流すのだけども、それよりも書いておきたいことがある。年に数回「気になる」テーマだけ録画して見るこの番組において自分が確認すること、それは「ベックはまだ出演しているのか」だ。

 

そもそもベックとは誰よ、という話からすれば、元々「金スマ」のレギュラーとして出演していたのはベッキーだった。それが不倫騒動で休業を余儀なくされ、その間にレギュラーとなったのが韓国人モデルのベックである。誰から何の説明がなくても「ベッキーの代打(特に名前)」的なことは分かるわけで、それは番組から「ベッキーの復帰を待ってますよ」というベッキーと視聴者へのメッセージだったことは想像に難くない。

 

だから本来ベッキーが芸能活動を再開したときにベックのお役はご免となっても何ら不思議じゃなかった。現にベッキーは「金スマ」でテレビ復帰をしていたわけで、ここでベックとベッキーがそのまま入れ替わるのが自然だったのかもしれない。

 

しかし昨日放送された「金スマ」でもちゃんとベックはスタジオに座っている。ベッキーの不倫騒動が2016年のアタマで、テレビ復帰したのは約半年後。もうベッキーが復帰してから3年が経過しているわけだが、依然としてベックはそこにいる。

 

これが愛じゃなければ何と呼ぶのかハトヤは知らなかった。

 

このまま曲を作ればラグビーのドラマの主題歌になりそうな言い回しになってしまったが、これはもう愛としか言いようがない。それは金スマスタッフというより、たぶん中居正広の仕業なんだろうと思う。

 

スタッフはたぶん「ベッキーが戻ってくるまでのつなぎで」と思っていたはずだ。そしてそれは中居とて同じだっただろう。しかし「名前が似ている」というだけでイタズラに番組出演を決めた挙句、本人が戻ってくるときにハイサヨウナラ、はさすがに酷い。だからベックはいまだにそこにいる。これは愛だ。これが愛じゃなければ(もういい)。

 

いやもちろんこれは自分の勝手な想像でしかないんだけど、そういうことが出来るからこそ中居正広という人間はSMAP亡きあとも未だに第一線で活躍しているんじゃないのか。そんな気がするというだけの話。これで来週いなくなっていたら笑うな。これは愛じゃない。